「ところでバスケットシューズをはいて実際にバスケットすることはあるんですか?」と聞いてみると「バスケットするときは別のモデルをはくんです」と、萬さん。実はかつて中高時代部活でバスケットボールをやっていたという、丘スニーカー男子ではないれっきとした経歴の持ち主でした。

写真はイメージ(以下同)
「バスケットボールやってたのでナイキが軸になってるんです」と、自負を漂わせる萬さん。その時お金がなくてなかなかシューズが買えなかったので、今は大人になって物欲が爆発しているそうです。
「ただ、僕は基本的にプレ値で買うことはないですね。これは抽選で定価で買えました。最初このコラボがそこまで人気出るとは思われてなくて、競争率は今ほどではなかったです。それが50万、60万で取り引されるようになるとは……。
僕が興奮するのは他の人が見向きもしなかった靴が、かっこいいと思って買ったあと爆上がりすると、株価が上がったような興奮が得られますね。株式市場ほどインパクトはないけれどやってることは株取引に近いです」

スニーカーの世界の中で経済を回している萬さん。買う行為で満足し、新品のままコレクション。目で楽しんだ後オークションに出品すると購入時より高く売れることも多いそうです。
「
買うと一回心が完結する。それで、売ると。不思議なものでレアなものであればあるほど売るときは悲しみも大きい。その情緒も魅力ですね……」
資本主義に情緒を感じるスニーカー男子は繊細です。
今まで総額1000万円くらいはスニーカーに使ったそうですが、売って稼いでもいるので、その利益で自分の服を買ったりしているとのこと。スニーカーに引っ張られておしゃれ偏差値がどんどん高まるという効果が。
そして全身キメてかっこいいスニーカーをはいて外に出ることで承認欲求が満たされます。