勃起状態での刺激を受け、快感が次第に高まっていきあるレベルを超えると精液を排出する(射精)。その瞬間は、男性が感じる肉体的快感の中で最も強いとされる。なので、それを強く望む生理的欲求を持つ。

女性からすると、挿入欲と射精欲はセットと思われるかもしれないが、
自律神経の状態からいっても別のものである。勃起するには副交感神経が優位でなければならないが、射精の瞬間には交感神経が優位になる。この違いが、射精コントロールの難しさを生み出している。
副交感神経が優位である(勃起状態)ということは、リラックスしている状態である。この時に、強く意思を働かせたり、プレッシャーを感じると途端に交感神経が優位になり中折れ(勃起の中断)してしまう。

なので、射精のタイミングをコントロールするには、リラックスした状態を維持しつつ(勃起の継続)、自動的に交感神経が優位に切り替わる(射精の前兆感)のを瞬時に察知し制御しなければならない。その時に意識を強く働かせると萎えてしまったり、少しでも遅れると中途半端な射精をしてしまう。
挿入と射精は必ずしもセットではないので、挿入欲はないが射精欲がある場合は、自慰や挿入以外の性的行為(フェラチオ、手コキなど)を望む。このようになるには何かしらの経験から、女性器や肛門に対する憧れが弱かったり、嫌悪感や恐怖心を持っていることも多い。
逆の挿入欲はあるが射精欲はない場合は、次に挙げる関係欲と同類のことが多い。