そして、それから毎晩のように『ウォーキングデッド』の感想や、あの登場人物が嫌いだと悪口を言い合ったりして距離を縮めた2人。瑞穂さんは、もしコロナがなかったらきっと『ウォーキングデッド』にはハマっていなかったと思ったそう。
「このドラマには、コロナを乗り越えるヒントがたくさん詰まっている気がするんですよ」
そして、Fさんの子供の頃からボーイスカウトに参加していて、今でもアウトドアが好きでよくソロキャンプに行く話や、中学時代から剣道を続けている話などを聞いているうちに…。
「なんだか、だんだんFさんかっこよく見えてきて(笑)毎晩オンラインで話をするのが楽しみになっていったんです」
そして、先日初めて実際に会ってデートしてみたそう。
「待ち合わせのカフェに現れたFさんは、思っていた以上に背が高く、うっすらマッチョで全く印象違いましたね」
ランチをしながらまた『ウォーキングデッド』の話で盛り上がっていると…。
「つい私の方から『で、いつから私とお付き合いしてくれるんですか?』と聞いてしまいました(笑)あんなにタイプじゃないと思っていたのに」
ビックリ顔のFさんに「え!いいんですか?じゃあ今からお願いします」と言われて交際がスタートしたそう。
「まだこんなご時世なので遠くには行けませんが、私もFさんにキャンプに連れて行ってもらって、いざという時の生きる術を教わろうかと思っています。本当に何が起こるか分からない世界ですからね」
「コロナ以前は、こんな事考えなかったのに…それに男性の好みも、人って変わるもんですね」と笑う瑞穂さんなのでした。
<文&イラスト/鈴木詩子>
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鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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