大げんかした翌日に夫が脳梗塞を発症。病との闘いが始まった日
後悔と自分の無力さを痛感
この数日間で、人はいつまでも健康で明日も当たり前のように生きているわけではない、ということをまざまざと思い知らされました。年齢が離れていたため、いつかこんなことになるかもしれない、と想像していなかったわけではないですが、どこか他人事に捉えていたと思います。
この出来事は、夫との一日一日をこれまで以上に大切にしなければいけない、と肝に銘じ、自分の行動を思い直す機会となりました。
が、しかし。この時の私たちは、脳梗塞の再発さえしなければ日常をすぐに取り戻せる、と楽観的に考えていました。次々と発覚する、現実の恐ろしさを知る由もなかったのです……。
次回は、その後起こった脳梗塞の再発と後遺症、そして脳梗塞の原因となった重い病気の告知について振り返ります。
―シリーズ「私と夫の1063日」―
【監修・鮫島哲朗】
医学博士/日本脳神経外科学会専門医/日本脳卒中学会専門医
宮崎医科大学卒業後、同神経外科に入局。NTT 東日本関東病院脳神経外科主任医長などを経て、2013年に浜松医科大学付属病院脳神経外科に着任。
<文/関由佳>
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