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コロナで月収8万円に減った女性。納豆は2食に分け、もやしでしのぐ日々

時給1025円の食品工場のバイトに週2日

 とはいえ、ちゃんとした収入を得られる仕事を見つけようにもそもそも募集すら行っていません。厳密にはネット上に募集求人広告が載っていますが、その多くは問い合わせても「現在は募集を見合わせております」と言われて終わり。仕事を探すには最悪と言わざるを得ないタイミングでした。 「出勤日を減らされても月に8万円以上稼げるダイニングバーは大きいし、それに代わる仕事がない以上、辞めることはできません。そこで考え方を変えて、給料が減った分を別のアルバイトで補うというやり方にしようと思ったんです」  最初はスナックなど水商売系のアルバイトも候補に入れていましたが、期待していたほどの募集はありませんでした。それに各地の歓楽街でクラスターが発生しているとの報道も彼女に決断を思い留まらせます。 「やっと時給1025円の食品工場のバイトに採用されて、週2日で4時間ずつ働いています。これだけだと減額した分を埋め切れていないので、もう少し出勤日を増やしたかったのですが認められなくて……」 ===================== ●みち子さんの1か月の収支(※健康保険、年金、税金などを引いた手取り) 収入 8万2000円(ダイニングバー) 3万4000円(食品工場) 支出 4万8000円(家賃) 1万8000円(光熱通信費) 2万2000円(食費) 1万3000円(交際費・娯楽費) 1万8000円(雑費) 収支 -3000円 =====================

惣菜は半額シールが貼られていないものを数年買ったことがない

 2つの仕事を合わせて11万円台の給料を手にしているとはいえ、コロナ前の収入には依然として及びません。一体どの部分を削っているのでしょうか? 「美容にかけていたお金を一気にカットしました。とはいっても、もともとそれほど使っていたわけではないですが、ここ数か月は月1回の美容院通い(カット代3500円)をやめてYouTubeなどを参考にして自分でカットしています。あとコスメ関連の出費は、月3000円前後かかっていましたがランクを落としたり、試供品を使うことで1000円程度に抑えています」  また、食費も激安食材の購入をはじめ、外食も極力控えるようにして1万5000円近く圧縮しました。 「数少ない趣味のひとつが食べ歩きだったんですけど、収入が減ってからは我慢しています。家での食事はもやしを使う頻度を増やしたり、納豆も1食1パックではなく2食に分けて使い切っています。  お惣菜類は、以前からですが、半額シールが貼られていないものをここ数年買ったことがありません。ほかにも電子書籍を買うのを止めるとかそうやって少しずつお金を浮かすようにしています。それでもまだ毎月赤字ですけど(苦笑)」
豆もやし

写真はイメージです

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福祉系に就職を決意
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