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「読モあがりのくせに」陰口にめげず、転身したアラサー女性の話

書いてはゴミ箱の繰り返し

 ウキウキが止まりません。だって、書く仕事を得られたのだから。 書いてはゴミ箱の繰り返し「高木さん、原稿は書けるだけ書いてね。“書く力”を高めるには、とにかくたくさん書くこと!」  そう言われ、仕事のあとや休日はワードの真っ白な画面とにらめっこです(副業NGの会社ではなかったのです)。だけど、いざ書こうと思っても頭のなかの書きたいことをうまく構成できない。ライターとして10年書き続けてきた今だってそう思うことがあるのだから、新人ライターの頃はさぞかし頭を悩ませていたはず……でもなく、“情熱”だけでひたすらに書き続けました。その数、月50本以上(ひと記事2,000字程度)。書いてはゴミ箱に捨てられ、書いては赤字の修正ばかり……。ときには電話で激しく怒られたり。 「こんな書き方してるの高木さんだけだよ、ほかの人の原稿もしっかり読んで!」 「もらった原稿、全部ボツだから!」  この繰り返し。普通だったら嫌になってもおかしくないようなこの試用期間ですが、私にとっては有難いことばかりでした。“書くことの基本”を教えてもらったのだから。取材だってそう。言葉はきつかったけれどしっかり教え、育ててくれた。きっかけをくれたライターの先輩Aさんにも感謝しきれません。

読モ仲間からの陰口もへっちゃらだった

高木さん、3か月連続MVPです。おめでとう」  多くの人に読んでもらえる記事を書けるライターになったのは3年近く経った頃。  読モをしていた雑誌のイベントの取材原稿を書かせてもらったときには、(え、あの人がなんで取材してるの?)(大して撮影にも呼ばれないのにね)といったほかの読モからの噂話も全く気にならない強いハートを手に入れ、今ではヨガや食、美容に関係する資格を複数所有する専門家として仕事を受けるようになりました。  読モは雑誌が廃刊になるのと同時に卒業。一時期は「読モあがりの大したことないライター」「ただの読モのくせに」と言われたこともあって、読モ時代のことは口にしないようにしていたけれど、読モにならなかったら今はないのです。これが読モからライター(コラムニスト・エッセイスト)になった私の話。  もし今、ニューヨークに行くことができたらまっ先にキャリーの家の前に行くと思います。書くことを夢に見ていたあの日とはきっと違う気持ちで眺めるのだろうな、と。 ―読者モデルの裏話 VOL9― <文/高木沙織> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
高木沙織
美容ライター/ヨガインストラクター/ビューティーフードアドバイザー/スーパーフードマイスター。多角的に美容・健康をサポートする活動を行っている。過去には『AneCan』『Oggi』の読者モデル、ファッションモデル、ナレーター等も経験。Blog、Instagram:@saori_takagi
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