「読モあがりのくせに」陰口にめげず、転身したアラサー女性の話
書いてはゴミ箱の繰り返し
「高木さん、原稿は書けるだけ書いてね。“書く力”を高めるには、とにかくたくさん書くこと!」
そう言われ、仕事のあとや休日はワードの真っ白な画面とにらめっこです(副業NGの会社ではなかったのです)。だけど、いざ書こうと思っても頭のなかの書きたいことをうまく構成できない。ライターとして10年書き続けてきた今だってそう思うことがあるのだから、新人ライターの頃はさぞかし頭を悩ませていたはず……でもなく、“情熱”だけでひたすらに書き続けました。その数、月50本以上(ひと記事2,000字程度)。書いてはゴミ箱に捨てられ、書いては赤字の修正ばかり……。ときには電話で激しく怒られたり。
「こんな書き方してるの高木さんだけだよ、ほかの人の原稿もしっかり読んで!」
「もらった原稿、全部ボツだから!」
この繰り返し。普通だったら嫌になってもおかしくないようなこの試用期間ですが、私にとっては有難いことばかりでした。“書くことの基本”を教えてもらったのだから。取材だってそう。言葉はきつかったけれどしっかり教え、育ててくれた。きっかけをくれたライターの先輩Aさんにも感謝しきれません。
読モ仲間からの陰口もへっちゃらだった
高木沙織
「美」と「健康」を手に入れるためのインナーケア・アウターケアとして、食と運動の両方からのアプローチを得意とする。食では、発酵食品ソムリエやスーパーフードエキスパート、雑穀マイスターなどの資格を有し、運動では、骨盤ヨガ、産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、Core Power Yoga CPY®といった資格のもと執筆活動やさまざまなイベントクラスを担当。2021年からは、WEB小説の執筆も開始。Instagram:@saori_takagi


