ダイエットするなら夏より秋が効率的、専門家が教える2つの理由
柔道整復師/パーソナルトレーナーのヒラガコージです。季節は秋めいてきて、これまで露出度の高かった肌が衣服で隠れていく季節になると、ダイエットをお休みしてしまう人もいるもしれません。ですが、専門家目線としては今こそ本格的なダイエットにチャレンジしてほしいベストタイミングなんです。
今回は秋冬にダイエットを始めるメリットを2つのポイントでお話ししていきます。
ダイエットの基本はカロリー収支を意識し、摂取カロリーよりも消費カロリーが上回ることです。お財布事情は支出よりも収入が多い方が嬉しいですが、ダイエットにおいては入ってくる量よりも出ていく量を増やすべきです。
ちなみに体脂肪を1kg落とすためには-7200kcalを作り出す必要があります。20~30代女性の平均摂取カロリー量は1日平均1600~1700kcalで、運動における消費カロリーはヨガだと100kcal未満、スイミングやランニングといった持久系運動でもせいぜい250kcal程度です(運動は全て60kgの人が30分間続けた際の計算です)。どれだけ日々摂取していて、消費することが難しいかがわかります。
カロリーを消費するのには3つのパターンがありますが、運動をして消費する「活動代謝」や、食事をする際に副産物として熱を発生する「DIT」とは別に、生命活動を続けるために消費されるカロリー「基礎代謝」があります。成人女性の基礎代謝の1日平均は約1200kcalぐらいですから、運動の有無に関係なく自動的にこれぐらいの消費カロリーがあるわけです。
暑さによって体力が奪われる夏場は基礎代謝を適宜低下させて体力を温存する能力が体に備わっているため、消費カロリーが比較的少なくなるためダイエットには向きません。それよりも積極的に代謝を行って体を温めようとする秋冬の方が基礎代謝、カロリー支出が高いわけです。
これから肌寒くなってくると、スープや鍋などの温かい汁物を口にする機会が増えるでしょう。これもまたダイエットに向くことが多いです。まずは温かいものを摂取することで体温上昇を助けるため、代謝をアップさせる効果があります。また、スープや鍋などの具材をして選びやすい野菜は食物繊維が豊富なため、腸内環境を整えながら便通よくするデトックス効果も期待できます。
そして一番期待したいのは、汁物を摂ることで満腹感を感じやすいということです。摂取カロリーを抑えるためには食事を我慢することも大事ですが、食べたものに対して満足感を受けられる工夫を作ることも重要です。食べ過ぎに気をつけるためにスープや鍋といった汁物を摂る機会が多いのも秋冬にダイエットをおすすめする理由の一つです。
これからの季節こそダイエットにチャレンジするべきです。今年の夏に乗り遅れてしまった方は是非勇気を出して一歩踏み出して見てはいかがでしょうか。
<文/ヒラガコージ>
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ヒラガコージ
柔道整復師/パーソナルトレーナー。スポーツクラブでインストラクターとして指導をし、現在は医療国家資格である柔道整復師の知識を生かした身体機能の改善からダイエットまで幅広いクライアントを担当するフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動中。Twitter:@fifth_petal