モテ男と結婚したら、結婚式の当日に女と…。離婚してわかった失敗原因
恋愛や結婚に、万人にあてはまる成功法則があるわけではない。ただ、「この結婚、失敗だった」と思っている女性たちの話には、きっと参考になるポイントがたくさんあるはずだ。
今回は、モテる男性を自分のものにしたいと頑張って結婚したものの、不倫されて離婚した女性に話を聞いた。

モテる男性から「つきあってほしい」と言われると、女性としては舞い上がりがちだ。社会的地位、財産がある男性でも同じこと。つまり、他より秀(ひい)でた男性に求められる自分もまた、他の女性より秀でていると思えるからだ。
「私がいたのは女性が多い職場でした。女性10人に対して男性1人くらいかなあ。ま、上層部は男性も多かったですが、現場はそんな感じでした」
アサヒさん(35歳)は28歳のころ、女性6人を束ねるチームリーダーに抜擢された。その上司となったのが3歳年上のショウタさんだった。彼は他の営業所から異動してきたのだが、モテると社内中で噂だった。
「かっこいいんですよ、本当に。顔もいいしスラッとしていて。学生時代はずっとテニスをしていていい成績も残していたようです。女性の扱いにも慣れているようで、私たちのチームも一気に活気づきました」
アサヒさん自身は、彼に個人的な興味はなかった。モテる男は、実際つきあうと、きっと性格も悪くて一緒にいてもおもしろくないと思い込んでいたのだ。
「ところが一緒に仕事をしてみると、判断は早いし行動力もある。信頼できる上司だと感じました。私がチーム内の意見統一が図れずに困っていたときも、親身になって相談に乗ってくれた。だんだん個人的にも惹かれていったんです。こういう男性に惹かれても恋に発展などするはずはない、私はきれいじゃないしといじけていました」
抑えれば抑えるほど、恋心は募っていく。半年ほど経ったある日、彼女はショウタさんから食事の誘いを受けた。ちょうど話し合わなければいけない仕事の案件があったため、ディナーミーティングだと思っていたという。
「指定された店に行ったら彼しかいなかった。私はてっきりその上の部長も来るんだと思っていたんです。そうしたら彼が『今日はデートだよ。仕事のことは忘れよう』と。ドキドキしました。
彼は念入りに私の好みを尋ねてくれて、さらにいちいち『これとこれ、どっちがいい?』と細かく聞いてくれる。ちょっと上品なビストロだったんですが、オーダーのしかたもスムーズでかっこよかった。フランス語もできるとわかって、さらに私のテンションは上がりました」
子どものころの話、学生時代の話で盛り上がった。彼女も高校時代、少しテニスをしていたと話すと、じゃあ、今度、一緒にテニスをしようという話に。
「だけどもうラケットもウエアももってないと言うと、週末、一緒に買いに行こうって。話がトントン拍子に進んでいきました」
そうやって会い、一緒にテニスをしているうちにどんどんいいムードになっていく。それでも彼女はショウタさんが自分を好きになっているとは信じられなかった。
「3回くらい一緒にテニスをしたあとだったかな、カフェでお茶しながら、『今度はテニスだけじゃなくて映画に行かない?』と彼が言い出したんですよ。私が一瞬、返事にとまどったら、彼がにっこり笑って『結婚を前提につきあってほしい』と」
待っていたセリフだった。彼の目をじっと見ると、彼はさらに彼女のほしい言葉をくれた。「アサヒさんのことが好きなんだ」。その言葉に彼女は満足した。

写真はイメージです(以下同)
モテる彼を自分のものにしたくて

「結婚を前提につきあってほしい」と言われた
