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美人医師がやってる「夜ヨーグルト」習慣。寝ながら腸活で免疫力アップ

tyouspaロゴ400 最近、ネットやSNSで見かけることが増えてきた“夜ヨーグルト”というワード。なんでも、ヨーグルトは朝でも昼でもなく夜に食べることで、もっとも健康や美容に効果を発揮するというのです。 夜ヨーグルト とはいえ、ヨーグルト=朝に食べるものというイメージが定着しているので、「それって本当なの?」という疑問も……。8年ほど前から“夜ヨーグルト”を習慣化しているという美人医師・Y’sサイエンスクリニック広尾の日比野佐和子先生に、詳しい話を聞いてみました。
日比野佐和子先生

日比野佐和子先生

毎日のヨーグルトで免疫力UP、美肌やダイエットにも効果が

 そもそも、ヨーグルトはなぜ健康や美容に役立つのでしょうか?  株式会社QLifeが全国の10代以上の男女1400名に行った「新型コロナウイルス感染症の流行時期における一般生活者の免疫に関する意識の変化」についてのアンケート調査によると、「免疫力を高めるために摂取している食べ物」としてヨーグルトを挙げた人は54%(2020年6月24日~26日にインターネット調査。10代~70代以上の各年代200名ずつ)。  ヨーグルトが免疫力を高めることは広く認知されているようですが、その仕組みについて日比野先生はこう言います。
2020年9⽉ 株式会社QLife「免疫に関する実態調査 結果報告書」より

2020年9⽉ 株式会社QLife「免疫に関する実態調査 結果報告書」より

「食事から摂った栄養分は腸で消化吸収されますが、腸内環境が悪いとうまく消化吸収が行われず老廃物が溜まり、さまざまな不調の原因に。でも、ヨーグルトのような乳酸菌=善玉菌を豊富に含む食品を摂っていると、腸内環境が整って便通がよくなり、腸内がキレイになります。腸内がキレイだと善玉菌がどんどん増え、そのおかげで腸内に多く存在する免疫細胞が強くなって、免疫力が向上するのです。  そのほか、毒素を排出する老廃物が減ることで美肌になったり、消化吸収力がアップすることで新陳代謝が上がり痩せやすい体になったりもします」  腸内の善玉菌が増えることは、健康だけでなく美容にもいいことづくめなんですね。

「腸のゴールデンタイム」は夜22時~深夜2時!

 では、ヨーグルトをあえて夜に食べることのメリットとは? 「夜の22時~翌2時頃は、腸の働きがもっとも活発になる“腸のゴールデンタイム”。ここを狙って夜にヨーグルトから乳酸菌を摂ることで、効率よく腸内環境を整えることができます。 睡眠 摂取量は一日100g程度でOKですが、食事と同じく就寝2時間前には食べ終えたほうがいいので、夕食と一緒に食べるのがベター。「夕食にヨーグルトって変な感じ!」と思う人もいるかもしれませんが、前述のアンケート調査によると、免疫力を高めるためにヨーグルトを摂取していると回答した人のうち、約2割は夜にヨーグルトを食べていることも判明。夜ヨーグルト、意外と習慣化しやすいのかもしれません。

先生のおすすめは、吸収の効率が高まる「ホットヨーグルト」

 夜ヨーグルトの食べ方は自由ですが、日比野先生のおすすめは“ホットヨーグルト”だとか。 「腸内と同じ38度前後に温めると、乳酸菌が活性化してより吸収の効率が高まります。加熱時間の目安は電子レンジ500Wで10秒ほどで、暑い時期なら早めに冷蔵庫から出して常温に戻すだけでも十分です。ヨーグルトは善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖と一緒に摂るとより効果的なので、私は食物繊維もオリゴ糖も豊富なバナナをスライスして乗せて、夕食後のデザートとして食べています」 バナナとオリゴ糖入りホットヨーグルト そのほか、寒天やゼリーと合わせてスイーツにしたり、スープに生クリームがわりに入れたりしてもおいしいと日比野先生。いろいろなアレンジに挑戦するのも楽しそうです。夜にヨーグルトを温めたり器に入れるのが面倒……という人は、ドリンクタイプのヨーグルトが便利ですね。 ドリンクタイプのヨーグルト

快眠につながるナイトルーティーンをプラスして、より健康に美しく!

 じつはヨーグルトには、睡眠の質を高めてくれる効果も。 「睡眠ホルモンであるメラトニンの材料となるセロトニンは腸で95%つくられるので、腸内環境が整うと睡眠の質も上がります。良質な睡眠は細胞の再生修復を活発にしてくれるので、こうした面でもヨーグルトは健康と美容に役立つんです」  睡眠の質を上げるため、ヨーグルト以外にもいくつかのナイトルーティーンを行っているという日比野先生。
日比野先生のナイトルーティーン定番グッズ

日比野先生のナイトルーティーン定番グッズ。左から、入浴剤、アロマオイル(ベルガモット、レモングラス)、夜ヨーグルト(ホットヨーグルト、バナナ、オリゴ糖入り)

「人間は上がった深部体温が下がってきたタイミングで入眠するので、就寝の1~2時間前までに入浴するようにしています。38~40℃のお湯に20分くらい首までしっかりつかると、体温がしっかり上がりますよ。そのほか、副交感神経を優位にするスローストレッチをしたり、睡眠の質の向上やアンチエイジングに効果のある柑橘系のアロマを枕元に垂らしたり。よりリラックスできるよう、照明を暖色系のフットライトなどに切り替えることも欠かしません」  みなさんも、日比野先生のナイトルーティーンをマネして、元気とキレイを手に入れてみては? ※参考:厚生労働省の健康情報サイト・e-ヘルスネット「乳酸菌」 【日比野佐和子】 医療法人社団 康梓会 Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長、医学博士。大阪大学 大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座 特任准教授。再生医療やアンチエイジング療法の研究・臨床に携わるのと同時に、多くのメディアで発信中。『幹細胞 活性化で若返り!』『オトナ女子の「美肌」づくり百科 』など著書多数 【他の記事を読む】⇒特集「美腸ですべてうまくいく」の一覧はこちらへどうぞ <日比野佐和子 取材・文/持丸千乃>
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