そのアプリはマッチングした後でないとメッセージ交換ができない仕組みになっていた。そこで、どんな人とメッセージ交換をして会ったのか聞いてみた。個人的に思うのが、
男性は文字での交流になると一気にテンションがおかしくなることだ。まったく話が噛み合わずコミュニケーションが取れない人もいる。

「
『こんにちは』の『は』に『わ』を使っている人や、明らかに私のプロフィールを読んでいない人は避けました。例えばプロフィールに『東京で事務の仕事をしています』と書いているのに『どんな仕事をしているんですか?』と聞いてくる人とか、絵文字や顔文字を大量に使ってくる人、あと長文で自分のことしか話さない人や『
俺通信』を送ってくる人。
そういう人は私の中では『ヤバめ枠』に入れて会いませんでした。メッセージを重ねていけそうだなと思う人だけ会うようにしました。他にも、同年代なのに年収が1000万のような人は逆に怪しいと思って避けるようにしました」
実際に会った中で強烈だったのは会ったその日にプロポーズしてきた人だという。
「とあるアラフォー男性と食事が終わった後に会計しようと財布を出したら『
もう家計を一緒にするようなもんだから』と言われてドン引き。そして帰り道に『決めました、結婚してください』と言われました。
その人はちょっと怖くなって二度目はナシにしました。男性側は女性から『いいね!』が来ること自体があまりないアプリだったので、マッチした段階でもう付き合ったも同然と思っている人もいたようです」
彼女にとって第二期婚活は短期集中型だった。前回の反省点を踏まえ、闇雲にあたるのではなく、最初に相手の結婚願望を確認して婚活に挑んだ。また、メッセージの段階でちょっとでも合わないなと感じた人とはメッセージの交換をするのを辞めた。すると、2~3ヶ月で現在の夫と出会いアプリを退会した。夫を選んだ決め手はどのような点だったのだろう。

「超真面目で几帳面なところです。メッセージも話題がいくつか散りばめられていると、Aの話に対して回答し、続いてBの話に回答みたいな文章にちゃんと回答しようという気力が見られたんです。
あと、仕事も情熱を持って取り組んでいました。さらに会う前から『結婚願望があります』と言っていたので、元彼のときのような過ちは繰り返さないと確信しました。そして、私の話もきちんと聞いてくれたので会ってみようと思いました。第一印象は無口な人だな、でした」
3~4回会ったのち、彼の方から交際の申し込みがあった。
あまり女性慣れしていないのに頑張っている感じがかえって好印象にうつり、麻里奈さんは交際を承諾した。彼は麻里奈さんより2つ年下だ。
「今までは年上の人の方が自分に合っているのかなと思っていたのですが、さっき言ったような初対面で結婚を申し込んでくるようなアラフォー男性もいたわけだし、年上でも会ってみないと分からないなと思いました。
あと、そのアプリではなぜか28歳や29歳の少し年下の人から『いいね!』がつくことも多くて、じゃあ年下でもそんなに変わらないかなと思って年下とも会ってみたら、それがうまいこといったって感じです」
私自身、年上の人としか付き合ったことがないので年下は恋愛対象外になっている。しかし、それはただの思いこみで合う人とはきっと合う可能性があるのだろう。