東京都以外の都道府県も対応をおこなっている。千葉県が一時的な預かりの動物病院を確保中、また徳島県が実現化を推進中、宮城県は検討中だ(執筆時点)。
また、ペット保険の「
アニコムホールディングス」はコロナ感染者のペットを無償で預かるサービス「
#StayAnicom」を展開している。
アニコムのペット保険に加入していなくても利用可能で、東京都の八王子、横浜、千葉にあるいずれかの施設まで、家族や知人など、感染者・濃厚接触者にあたらない人が連れてくることが条件だ。預かりの期間は、飼い主が自宅に戻るまで。4月からサービスを開始し、8月末まで、犬36匹、猫16匹、ウサギ1匹がサービスを受けたという。
同社が8月上旬にコロナで国内初のペットの陽性が判明したことを発表したのは、このサービスで感染者から預かった犬2匹のPCR検査の結果から、陽性が判明したからだ。民間企業のサービスで新型コロナウイルス感染者のペットを無料で預かるだけでなく、PCR検査も無料というのも珍しい。
こういったサービスの充実は、飼い主の安心につながる。ぜひ全国レベルで広がっていってもらいたいものだ。
<取材・文/夏目かをる>