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春夏ドラマの男優ベスト3。綾野剛も素敵だけど「半沢直樹」の悪役が強烈すぎた

最優秀名演賞 市川猿之助『半沢直樹』

 『半沢直樹』(TBS系列)なんてすごい俳優ばかりなのでここで選ぶのもなんだか恐れ多いのですが、今シーズン登場した伊佐山部長役の市川猿之助はやっぱり大きなインパクトがありました。  名シーンがいくつも誕生しました。「詫びろ」の口パクからの連呼に、もはや顔がはち切れそうな「ざまあみろ、おまえの負けぇ」に、人を喰いそうな勢いの「あいすみませんでした」など、まるで表情筋を一つ一つコントロールしているかのよう。歌舞伎の舞台では遠くて見えないであろう微細な動きが観察できて眼福です。
 声には独特の深みと響きがあって、こちらにまで重たくのしかかります。たとえ画面に姿が映っていなくてもどんな顔をしているのか容易に想像させる迫力。お見事でした。  さあ、この春夏あなたを魅了したベストアクターは? <文/林らいみ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
林らいみ
フリーライター。大学院で日本近世史を研究した硬派の歴女。舞台・映画・ドラマが好物。観たい舞台があれば万難を排して劇場に馳せ参じ、好き勝手言っている。たま~に歴史系記事を書く。
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