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春夏ドラマのベスト女優3。『妖怪シェアハウス』『美食探偵』の若手に注目

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言のため、いつもとは異なるスケジュールで放送されたテレビドラマ。  過去作が放送されたのももちろんよかったけれど、やっぱり新作が観たかったです!価値観の移り変わりを改めて感じた春夏のドラマで、ドラマウォッチャー・林らいみが特に惹かれたベストアクトレスを独断と偏見で選出。勝手に表彰してしまいます。

名演賞 川上凛子『捨ててよ、安達さん。』

 最近の子役は本当に上手な子ばかりで感動しきり。今回は『捨ててよ、安達さん。』(テレビ東京系)で安達さんの夢に出てくる女の子を演じた川上凛子の独特なキャラクターに惚れ惚れしました。  見た目も雰囲気もちゃんと子どもらしく愛らしいのに、すべてを悟っているかのような大人びた口調が上手く、正体不明の不思議なキャラをごくナチュラルに演じていました。物語の世界観によくなじんでいて、芝居巧者である安達祐実とのバランスもよかったです。  最終回における泣きっぷりも見事。我慢が限界を超えて涙をボロボロこぼしながら声を上げて泣く姿はあまりにもリアルで、じんわり涙を誘われました。

名演賞 小野花梨『親バカ青春白書』

『親バカ青春白書』(日本テレビ系列)で主人公の同級生の一人を演じた小野花梨は、一つのドラマでいろんな顔を見せてくれて、しっかり存在感のある演技。  元不良らしい言葉遣いの悪さとふてぶてしい様子が板についている一方で、態度の悪い客に責められたときに発した「申し訳ございません」の声は小さくかすれていて、いかにも理不尽に耐える悔しそうな顔。あの瞬間、心を掴まれました。  後半ではムロツヨシ演じる主人公・ガタローに恋心を抱き、相変わらずぶっきらぼうな話しぶりながら可愛らしい一面を垣間見せることに。猫なで声で甘えたり、妙な色気があったり、フラれたときには切ない顔を見せたり。器用な女優さんなので次回作が楽しみです。
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2本のドラマで名演を見せたのは…
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