単身赴任すると言うと「旦那の世話はどうするの?」…女性の“生きづらい”体験談
「言い表せないけど、なんだかモヤモヤする……この不公平感って何?」――。そんな“女性の生きづらさ”を感じたことはないでしょうか。
そこで、私たち女子SPA!編集部はサイトとSNSで「女性の生きづらさを感じた体験談」を募集。すると、とてもリアルな体験談がたくさん寄せられたので、前回に引き続き、その一部を紹介します。
※以下はほぼ投稿のままです。名前はペンネーム。個人が特定できそうな部分は変えてあります
(Ayakoさん・36歳)
「結婚するから」「子どもを産むから」という前提で子どものころから洗脳されていたと思います。
中学生か高校生の頃、家庭科の授業で“将来の家族設計をしよう”みたいなテーマで課題を提出されたのですが「結婚して子どもがいて主婦」という設定が女子には固着されていたような気がしました。
進路指導のとき、海外留学かインターナショナルスクールに行くかどうかという話をしていた時期がありましたが、先生から「ああいう環境に行くと、例えば女性だとお茶汲みなど女性としての規範が身につかなくなって日本企業で仕事はしにくくなる」と言われた記憶があります。
今思うと、先生たちも「女性は雑用をして当たり前」という前提だったのかとも思います。結局地元の大学に進みましたが、そこでジェンダーについて学ぶ機会も多いので、別に日本の企業に勤めやすくなったとは思えませんでした。今でも就職に苦労していますが、男性からはもちろん「男の人が望む女性でなければいけない」とレールを敷く女性たちに苦労させられます。
あと、これは制度的な話ですが、過去「パスポートを作る時、女性は苗字が変わるから有効期限は5年のものを作ったほうがいい」と言われたことがあります。よく考えたら何年もののパスポートを作っても改姓改名はあってもおかしくないですし、そこで「女性は」と言われるのは変な話です。
「女性である」という前提で勝手なルールを作られたりする日々は、もうたくさんです。
(Nasさん)
仕事で社外の人と接する機会が多々あるのですが、そのときに思いっきりバカにされます。
「女なんだから黙って言う事聞いておけ」
「女の言うことなんか聞かない。責任者を出せ。は?お前みたいな女が責任者なはずないだろ?お前の上司を出せ」
みたいな……。どんなに仕事が出来て役職に就いていても、社外の人から見たら関係無しです。周りに理解されていればいい……のでしょうか。周りってどこまでですか? 家庭内の、社内の環境がどんなに良くとも、結局「女のくせに」が妨げになり仕事もし辛く家庭に影響が出てきます。
(会社員・鮭子さん・30歳)
アルバイトで入った女子大生の女の子に「結婚してるんですか?」と聞かれ、してないと答えると「え?モテそうなのに!でもきっと大丈夫ですよ」と慰められたことがあります。嫌味などではなく親切心で言っているのがわかり、より一層絶望したのを覚えています。
女性に対してステレオタイプな価値観を押し付けるのが男性だけではないことを知るとともに、私自身だけではなく「その価値観を与えられた彼女」も含めて、女性の生きづらさを強く感じました。