もう夫のがんは治らない…絶望の底で知った、死に寄り添うということ
心の底の「覚悟」。死は特別なことじゃない
大切な人と永遠のお別れをしなければならないタイミングはおそらく誰もが人生で経験し、全く特別なことではありません。その証拠に、すぐ身近なところにも同じ思いを抱えている人がたくさんいるのです。
本を読んでそんな気持ちも芽生えるようになってから、私の心の底に「覚悟」という土台がどっしりと構えられるように。病院からの帰り道が寂しくて涙が止まらない日もありましたが、どこかに「私は大丈夫」と思える強さも感じていました。
そしてその強さは、覚悟だけでなく、夫とのつながりがあったからかもしれません。実は私たちはずっと事実婚だったのですが、次回は、夫が死の数か月前に突然言い出した「入籍提案」のエピソードをお話しします。
―シリーズ「私と夫の1063日」―
<文/関由佳>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】


