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他人と自分をつい比べて、つらくなった時の処方箋/玉置妙憂×辛酸なめ子

「看取り」について発信し続け、悩み相談の名手としても知られる看護師・僧侶の玉置妙憂さんが、新刊『心のザワザワがなくなる 比べない習慣』を発売。コラムニスト辛酸なめ子さんをお相手に、“「つい比べてしまう」人のための処方箋”と題したトークショーを10月21日に行いました。
玉置妙憂×辛酸なめ子が「つい比べてしまう」人にアドバイス

左・玉置妙憂さん 右・辛酸なめ子さん

昔は人と比べてばかりだった(玉置妙憂)

辛酸なめ子さん(以下、辛酸)「玉置先生は、人と比べることなんてあるんですか?」 玉置妙憂さん(以下、玉置)「もちろん、ありますよ。特に昔はすごかったです。私は30歳になってから看護師になったので、周りは全部年下でした。みんなが二十歳そこそこのなかで一緒に新人。私が2年経験を積んだら、彼女たちも2年経験を積む。この差は埋まらないわけで、随分比較して苦しかったですね。で、研修という研修を受け、大学院に行き、博士課程に進みました」 辛酸「魂レベルだけでなく学歴も高みを……すごいですね」

自分のなかで大切だと思うことをやればいい

自分のなかで大切だと思うことをやればいい

写真はイメージです(以下同)

玉置周りからは『偉いね』と言われますが、当時の私のモチベ―ションは、人と比べて自分のほうがいいと言われたいというものだった。そうするとやっていて楽しくないんです。せっかく時間を割いて勉強をしているのに、いい結果が出ない」 辛酸「何か身に付けても、もっと上の人を見てしまう」 玉置「そうです。だからさんざんやって、失敗して、今に至ると。失敗を重ねて、そういうことはやらなくてもいいなと。人がどうだろうと関係ない。自分のなかで大切だと思うことをやればいいと思えるようになりました
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つい比べてしまうときの対処法
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