「今となっては確認することはできませんし、どうでもいいことですが、私と天秤にかけてもう1人の女性を選んだのかなって。
支えろとまでは言いませんが、こっちはコロナのせいで大変な思いをしながら働いていましたし、せめて寄り添ってもらいたかったという気持ちはあります。彼氏の本質を見抜けなかった自分にも責任があるかもしれませんが、こんなのってあんまりですよ」
ちなみにちょうどこの時期、夏のボーナスが振り込まれたそうですが、昨夏と比べて約25%の減額。
民間企業は軒並み減額とはいえ、感染リスクの中でがんばる医療従事者までボーナスカットされるとは、あまりに酷です。
「外来患者が減って業績ダウンしたという事情はわかりますが、仕事量が減ったわけじゃないですし、むしろ忙しくなっているくらい。冬のボーナスも減額確定みたいですし、お金のためだけに働いているわけじゃないとはいえ、仕事のモチベーションを保つのも大変です」
気分転換で飲みや遊びに行くこともできないため、つい自宅で暴飲暴食してしまうように。その結果、わずか2か月で体重が5キロも太ってしまったそうです。
「支給品の制服がピチピチになってしまい、ワンサイズ上のものに替えてもらいました(苦笑)。このままじゃいけないのですが、今の状態だと食べる以外にストレスを発散する方法がなくて……」
例年なら年明けに遅めの正月休みを取って実家に戻っていましたが、感染リスクを避けるために帰省はあきらめる予定。もう1年近く家族とは会えていないといいます。
「父親は糖尿病を持っているし、同居する祖父母も高齢なので。久々に実家で羽根を延ばしたいけど、職場でも禁止ではないですが年末年始の帰省や旅行は自粛って空気があるし、私だけというわけにもいかないので。家に居てもやることがないからまた食っちゃ寝が続きそうですけど」
まさにストレスの持っていき場がない谷村さん。世界中で、看護師の疲弊が問題になっていますが、なにか打つ手はないものでしょうか…。
―私のドン底記―
<文/トシタカマサ イラスト/カツオ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。