会ったこともない元ホストに月8万円貢ぐアラサー女性「今さら見捨てられない」
「自分が男性にお金を貢ぐなんて、絶対にないと思っていました」
そう打ち明けてくれた高田朋美さん(仮名・31)は、マッチングアプリで知り合った元ホストの大貴さん(仮名)に毎月、8万円の生活費を渡しています。
彼と知り合ったのは、半年ほど前のこと。3年付き合っていた彼氏に振られ、傷心していた朋美さんは寂しさを埋めるため、マッチングアプリを利用し始めました。
恋愛したいというよりも、ただただ人肌が恋しい。そう思い、婚活系ではなく、遊び相手を探せるようなライトなマッチングアプリを使用。そこで声をかけてきたのが、大貴さんでした。
「ホストだって聞いて、寂しさを埋める相手にぴったりだと思いました。女性の扱いに慣れているから、ちやほやしてくれるんじゃないかなって。私はホストには行ったこともないし、行きたいとも思わないので、もし営業されてもかわせるなと」
毎日届く、大貴さんからのマメなトーク。それを見ていると、寂しい気持ちが薄れていきました。
「既読スルーすると、『なにしてるの』『俺はまだ話したいよ』と彼のほうからトークをくれたりもして嬉しかった。私のことを気にかけてくれる人もいるんだなって思えたから」
やがて2人は、LINEでやりとりするように。時間が合えば電話で話し、距離を縮めていきました。
そんな2人の関係性が変わったのは、コロナによって大貴さんが働くお店が不安定な状態になったから。お店が休業と再開を繰り返したことで、大貴さんの精神状態も不安定に。電話で明美さんに弱音や愚痴をこぼすことが多くなりました。
「主にオーナーの愚痴。明日から来ないでとか、来週から休業するからとかいきなり言われるから、どうしたらいいのか分からない。昼職に就こうか考えてるけど、求人自体が少なくて厳しいって言っていて……」
それから数か月後、オーナーから年内で店を閉めることを知らされた大貴さんはホストを辞め、本格的に職探しをするように。明美さんは理不尽な状況に置かれている彼を、なんとか助けてあげたいと思い、職探しを手伝い始めましたが、転職活動はなかなかうまくいきませんでした。
「一度、清掃業の正社員募集では面接までこぎつけたのですが、受からなくて……」
このままだと、家賃が払えなくなる。電話越しでそう泣きじゃくる彼の声を聞き、明美さんはつい、「私が家賃払ってあげる」と言ってしまいました。
「寂しさを埋められる」ホストの年下男性と知り合う
コロナ禍で転職の厳しさを目にして
1
2