「いつもならZoom会議中はドアを締め切ってルルが入れないようにしているのですが、その日はきちんとドアが閉まっていなかったようで、会議の途中でルルが机に乗ってきてWebカメラを占拠してしまったのです」

突然画面いっぱいに猫が現れたことで同僚たちはほんわかムードに。しかし真面目な陽介さんは仕事中に関係のない猫を登場させてしまったことにとても焦りました。そしてすぐに一言断りを入れ、慌ててマイクを切った上でルルちゃんを抱え部屋を後にしたのですが…
「ルルを置いて戻って来たらなぜかみんながニヤニヤしているんです。僕の知らないことで盛り上がっていたのかなと思ったのですが、その理由はすぐにわかりました。しっかりと切ったつもりだったマイクが入りっぱなしになっていたんです。それに気づいた時本当に恥ずかしくて…」
一体陽介さんは何に恥ずかしさを感じたのでしょうか? それはルルちゃんへのある態度だったのです。

「ルルにはつい甘い声で赤ちゃん言葉を使ってしまうんです。あのときは確か『
こっちの部屋で待っててくだちゃいね~』とか言っていまして…それを全部聞かれていたようなのです。穴があったら入りたいというのはまさにこのことでしたね」
焦りすぎてマイクを切れていなかったという痛恨のミスにより、普段会社では絶対に見せない一面を知られてしまった陽介さん。その日の会議は終始恥ずかしさで身が入らず、ほとんど内容を覚えていなかったそう。
しかし、恥ずかしすぎるこの事件は陽介さんにとって嬉しい変化のきっかけでもありました。