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朝ドラ『おちょやん』に逆風。でも杉咲花や篠原涼子の芝居にうなる

 11月30日からスタートした朝の連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合・午前8時~8時15分ほか)。関西のコメディ女優の浪花千栄子さん(1907-1973)をモデルに、大阪で貧しく生まれた少女・竹井千代が女優を目指す生涯をフィクションで描きます。
(画像:朝の連続テレビ小説『おちょやん』NHK公式サイトより)

(画像:朝の連続テレビ小説『おちょやん』NHK公式サイトより)

 放送開始から約1ヶ月、子役からバトンタッチした本役の杉咲花の調子がやっと出てきたところですが、視聴率は、23日に放送された第18話の世帯平均視聴率が18・5%。初回は18.8%と朝ドラにしては低いスタートで、その後は17~18%台を推移しています。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)  そこで、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』などの著書があるドラマライターの田幸和歌子さんは、今作をどう見ているかを聞きました。 (以下、田幸さんの寄稿)

ワリを食った『おちょやん』

 厳しい評価も多い「おちょやん」。ただ、大前提として忘れてはいけないのは、コロナ禍の影響により、スタート時期がなかなか定まらず、終了時期も断定できない作品というのは朝ドラ史上でも初めてだということです。  それに、メディアは前作の『エール』に夢中で、『エール』終了前から安達奈緒子脚本×清原果耶主演のド本命の次作『おかえりモネ』に気持ちが向いており、そこに挟まれるかたちの『おちょやん』は、なんだか打順的に割りを食う感じになってしまっているのです。  だからこそ、応援せずにいられないというのが正直な気持ちです。

史上最強のクズ親父に負けない千代のたくましさ

 そんななか、働かず、女を選んで、子どもは口減らしのために奉公に行かせる父・テルヲ(トータス松本)が史上最強のクズ親父として、視聴者に結構本気で憎まれています。実際、『スカーレット』や『カーネーション』の父親が引き合いに出され、もっと酷いと言われていますが、彼らにはちゃんと愛が見えたのに対し、テルヲは希薄。  しかし、それに負けていない千代のたくましさ、「うちは可哀想やない」という芯の強さや誇り高さは、この物語をしみったれたお涙頂戴にしない痛快さがありました。それは、子役時代を演じる毎田暖乃(まいだのの)の力によるところも非常に大きいと思います。
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朝ドラで主人公が大事なものと出会う瞬間は…
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