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幼なじみの男性から急にプロポーズ。コロナ禍が呼んだ意外な縁

急展開のプロポーズ

 以前より彼からは定期的に連絡があり、その度にお互いの近況報告をするのが恒例でした。 「Kくんは、コロナの影響でリモートワークになり自宅に居る時間が増えたら、今まで気にならなかった日当たりの悪さや部屋の狭さが気になるようになり、引っ越ししようと思い立ち、物件探しの真っ最中だと話してくれました」  たわいのない雑談をしつつ、葵さんが自分の愚痴を話し始めると、優しく聞いてくれたそう。 「『とにかく今年は、ずっとひとりで部屋にいるばっかりで酷い年だったよ』と私がしょんぼりするとKくんが『じゃあ結婚しようか?』って言ってきて…しばらく状況を飲み込めなくて黙ってしまいましたね」

新型コロナへの価値観が合うことも決め手

 彼もコロナ禍で孤独を感じており、むかしからよく知っている葵さんをよく思い出すようになり、自分は新たな恋を探してあちこち出歩くよりも、連絡を取らない期間があっても、すぐにリラックスして話し合える間柄をもっと大切にしたいと考えるようになったそうで…。 「かなり消極的なプロポーズだなと思いましたが、正直嬉しかったですね。好きで好きでたまらない!みたいな熱いプロポーズに憧れていましたけど、現実はこんなものです(笑)」  彼は、かなりしっかりとコロナ対策をしているので、真面目な性格の葵さんとなら、一緒に気をつけながら頑張っていけるのではないか?と思ったのも決め手だったそう。 新型コロナウイルス、犬、ステイホーム、stayhome、パグ「いつコロナが落ち着くのか分かりませんし、確かにその辺の価値観が合わないと共に暮らすのは厳しいかもしれませんね」  それがきっかけで交際を始めた2人は、新しく彼が借りた部屋で一緒に暮らし始めました。 「いくら幼なじみだとはいえ、1年ぐらいは付き合ってみてから結婚しようと話し合って決めました。まさか年末年始をKくんと迎えられる事になるなんて想像もつきませんでしたね」と微笑む葵さんなのでした。 <文&イラスト/鈴木詩子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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