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重い心臓病を患った愛猫あいるにできた“緩和ケア”は「共に生き抜くこと」

あっというまに旅立ってしまった、あいるくん

 たくさんの愛情を受けたあいるくんは2020年12月5日、天国へ。 「2週間前から酸素マスクが手放せず、呼吸が苦そうでしたが、その日は呼吸困難となり、息ができないことでパニックになったようでした」  苦しそうなときにはいつも酸素マスクと顔の間にタオルをかけ、安静にさせていたため、このときも同じようにし、名前を呼びながら前脚をさすることに。しかし、あいるくんは顔や体を痙攣させ、あっという間に旅立ってしまいました。 「ずっと、もう頑張らなくてもいい、たくさん頑張ってくれてありがとうという気持ちと、まだそばにいたい、離れたくないという気持ちがあったので複雑でしたが、最期は辛いことや苦しいことから、やっと解放されてよかったのかもしれないと思えました」 image1 唯一の心残りは、初めて抱っこできたのが亡くなった後だったということ。 「あいるにとって抱っこは病院で嫌な検査をされることと結びついていたので、生前はできなくて……」

ペットロスの苦しみを癒した「不思議な出来事」

 愛猫を亡くした苦しみは、どれだけ時が経っても癒えにくいもの。しかし、あちゅ420さんは自宅で不思議な経験をし、少しずつ前を向けるようになりました。  あいるくんが亡くなって、1週間後のこと。なぜか、いつも外を見ていた場所に黒い毛の塊が落ちていたり、オイルヒーターの前に大好きだったネズミのおもちゃが落ちていたりしました。 「まだ私の傍にいてくれている…。そう思い、少しずつ寂しさから解放されていきました。きっとまた生まれ変わって、私のもとに帰ってくると信じ、前に進んでいこうと思えるようになってきたんです」  その後、あちゅ420さんは繁殖現場から引退したノルウェージャンフォレストキャットのむーちゃんを家族に迎え、新しい命とも真剣に向き合っています。
ノルウェージャンフォレストキャットのむーちゃん

繁殖現場から引退したノルウェージャンフォレストキャットのむーちゃん

「精一杯生きていたあいるを見て、私も力強く生きないといけないと思った。これから先もずっと、あの子はかけがえのない宝物。短い生涯ではあったけれど、私のところに来てくれてありがとうの気持ちでいっぱいです」  なお、自身の経験を通し、さまざまな事情から緩和ケアを行っている飼い主さんに対して、その子が大好きなことや好奇心が刺激されそうなものを見つけてあげてほしいとアドバイス。 「充実した毎日を過ごせると飼い主側も思いやりの気持ちが持て、愛猫と幸せを共有できる。ただ、辛いときや泣きたいときには思い切り泣いてもいいと思います」  大好きでたまらない愛猫に飼い主がしてあげられる、最良のターミナルケア。それは、“最期まで共に生き抜くこと”なのかもしれません。 <文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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