中卒・元ヤンから保護司になった女性の壮絶人生「虐待や薬物依存をなくしたい」
虐待と非行と依存症は地続き
「私みたいな苦しい生き方をする子どもがこの世から消えてほしいという思いがあります。保護司としての活動も、子どもが10人いれば10通りの対策を作らないといけないと思います。虐待があって非行に走る子どもはとても多いし、非行がなくても依存症に走る人も多い。この啓発をすることで理解を深めて防止に繋げていかないといけない。
あと、こないだバンドをしていた頃のCDが見つかって歌詞カードを見てみたら、虐待についての子ども目線の歌詞ばかりでした。自分がどんなに苦しかったのかわかってほしいというのがすごく強かったんです。でも今はもうちょっと配慮の範囲が広がったというか、自分の苦しさもあるんだけど立ち直れたそのプロセスを、あのときの私みたいな人たちに伝えられるロールモデルになれたらいいのかなと思って、今の活動を行っています」
司法試験の勉強を始めたわけ
姫野桂
フリーライター。1987年生まれ。著書に『発達障害グレーゾーン』、『私たちは生きづらさを抱えている』、『「生きづらさ」解消ライフハック』がある。Twitter:@himeno_kei



