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大反響「木のストロー」を生んだ女性社員のド根性 「会社は猛反対でした」

「すっぽん」と言われるほど出し続けた企画

 それは、国交省の記者クラブで、唯一普通に話のできたジャーナリストの竹田有里さんからの電話でした。竹田さんとは年も近く、仕事上でもいろいろお世話になることが多かったと、西口さんは話します。
ジャーナリスト 竹田有里さん

ジャーナリスト 竹田有里さん

 電話の内容は、「アキュラホームで木のストローをつくれないかな?」という唐突なものでした。  竹田さんは、その年の7月に起きた西日本豪雨で、土砂災害が拡大した原因の一つは、間伐など適切な森林管理がされていなかったことだと知り、間伐材を使って何かできないかと考えていました。  ちょうどそのころ、海洋プラスチックごみ問題が話題となり、スターバックスなど大手企業がプラスチックストローの廃止を決めたことが報じられていました。そこで竹田さんは、木造注文住宅を手掛けるアキュラホームの西口さんに、間伐材を使った木のストローをつくる相談をしたのです。  西口さんは、「お世話になっているジャーナリストの方からの相談に応えたい」という思いから、ストローづくりを模索します。  会社からはなかなかゴーサインはでませんでした。「うちはストロー会社じゃない」と反対され、持ち前のガッツがさく裂します。  何度、ダメ出しされても企画書を書き直し、上司には「すっぽんのようだ」とあきれられ、さらには役員のトイレの出待ちまでして、ようやく役員会議にかけてもらうことになりました。  その結果、「開発だけならOK」という条件付きの許可をもらうことができました。

「助けを求める力」

 そこから、モノづくり素人女子のストローづくりが始まります。  開発は主に西口さんが担当し、発案者の竹田さんは、材料の調達や販路の開拓などを受け持ちました。 「知り合いの大工さんに、木をくりぬいてストローの形にしてもらったり、木を紙のように薄くスライスしたものを巻いてみたり。広報の業務を終えたあと、夜な夜な会社でいろんな実験を繰り返して、試作品のストローで飲み物を飲んでもらっては改良を繰り返すという日々でした。社内の人だけでなく、社外の人にも助けを求めました」
カンナと削り華

カンナと削り華。木材を薄くスライスしたものを斜めに巻き上げるとストローになる

 この「助けを求める力」が、のちのち大きなものを生むことになるのですが、このときはまだ、なかなか「正解」が見えませんでした。  次第に焦りがつのるなか、最初の転機は、製造会社が見つかったことでした。  西口さんがインターネットで探した会社に、協力をもとめて電話をかけまくり、どこにも全く相手にしてもらえないなか、唯一、電話を折り返してくれた小さな会社でした。  もの作りのプロが加わったことで、開発が一気に加速します。  また、ひょんなことで知り合ったザ・キャピトルホテル東急の当時の副総支配人が、木のストローを気に入ってくれ、ホテルでの導入をかけあってくれることになりました。そして利用者の目線でとことん開発に付き合ってくれて、最終的にホテルへの導入が決まります。  2018年12月、アキュラホームとザ・キャピトルホテル東急の合同記者発表で、木のストローは、初めてメディアにお披露目されました。その反響は大きく、その日の午後のニュースでさっそく報じられ、Yahooのトップニュースになるほどでした。  翌日から問い合わせも殺到し、反響は年が明けても続いたそうです。
木のストローは、アキュラホームのオンラインショップ、Amazon、楽天で買える

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木のストローが、G20で“世界デビュー”
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