――素材で勝負できる若い頃と違い、アラフォーほど着こなしも大事になってきますよね。前回お話されていた、「紐を絞ってフードを立たせるとだらしなく見えない」みたいな。
亘「大事ですね。歳を重ねるほど、少しだらしないだけでおしゃれに見えなくなりますから、だらしくなく見せない着こなしの小技を使ってほしいです。締めるところとゆとりをもたせるところのメリハリをちゃんとつけるとか」
――シャツの襟などもピシッとさせたほうがいいですか?
亘「
シャツの襟だったら、ボタンをきちんと留めてその上からパールのネックレスを覗かせたり、ボタンを少し開けて小さなスカーフを首に巻いたりするのがおすすめですね。きちんと感が出るし、首のシワも見えなくなりますから。顔回りも明るく見えますよ」
――アラもカバーできるいい小技ですね!
亘「それと、前回もお話しましたけど“丈感”は大事ですね。足首がちょっと見えるか隠れるかという微妙な長さの違いで、垢抜けて見えることもあればだらしなく見えることもあるので。
だから、既成のものを買って終わりにせず、鏡の前でいろんな長さに裾を折ってみて、ちゃんとチェックしたほうがいいと思います」
亘さんが立ち上げたボディウェアのブランド〈TW〉
――自分の体型と長く付き合ってきているアラフォーだからこそ、自分に似合う長さが分かるはずですもんね。
亘「そうですね。体型に合わせて調整するだけで見た目がぜんぜん違ってくるので、『直すのが面倒』なんて言わないでひと手間かけるべきですね。買ったお店で直す時間がなくても、家に帰ってから鏡で見定めて、安全ピンで留めてお直ししてくれるところに持って行けばいいだけなので」
――クリーニング屋さんなどでもお直ししてくれますもんね。
亘「丈感が合っていれば個性的なファッションでもしっくりくるものなので、自分のしたいファッションを楽しみやすくなりますよ」