亘「アラフォーにはもうひとつ大事なことがあって、それは体型を隠すように服を着るのはやめることなんですよね」

――あ~。アラフォーになると隠したい部分が増えてきて、やっちゃいがちですよね。
亘「私も同じで、40代の頃は隠しちゃってたんです。そのせいでお腹周りにどんどん肉がついて……。
隠すような着方をすればするほどその部分を意識しなくなるので、絶対に肉がつきます。しかも、隠すような着方って“隠してる感”が他人にもわかるので、美しく見えないんですよね」
――好きで選んだ服ではなく隠すために選んだ服ってことですもんね。着こなしもテキトーになるかも。亘さんも隠してた頃はそうなってました?
亘「常に隠すような着方をしていたわけではないんですけど、気づけばデニムにインしていたトップスをいつもオーバーにしていて、それが嫌だなと思って。だから、50歳から運動を始めたんです。まずは筋トレから始めて、55歳からは柔術も始めて。結果的に体重は増えましたが、大事なのは体重より見た目。余計な部分が締まって堂々とインして着れるようになったし、満足してます」
――体型的に制限されるとおしゃれを楽しめなくなりますよね。それを悪化させないためには、早めに隠すような着方をやめて体型を改めていく方向に持っていったほうがいいですね。

写真はイメージです
亘「これからの時代は健康がとても大事なので、そういう意味でも体はちゃんとケアしたほうがいいと思います。人間の体は食べ物でできているので、まずは食べ物にちゃんと気をつけて。体にいいものを食べると元気になって、元気になるとポジティブになって、ポジティブになると運動や仕事への意欲がわいて、オシャレもしたくなるんです。『私はこんなの似合わないんじゃないか』という否定的な考え方をしなくなりますからね。つまり、元気じゃないとおしゃれは楽しめないんです」
――おしゃれは元気から。アラフォーは心に刻んでおいたほうがいいですね!
【亘つぐみ(わたり・つぐみ)】
東京生まれ。スタイリスト。「VOGUE」「ELLE」「HERS」etc…の雑誌、写真集、広告やCM、映画・ドラマ、ビジュアル制作・ディレクション、ファッションショー、ブランドプロデュースなど、その活動分野は多岐にわたる。著書『
女らしさはけせない』では女性らしく輝き続ける方法を伝授。2021年春には自身がディレクションするボディウェアブランド「TW」がデビュー。Instagram:
@tsugumiw、YouTube:
Tsugumi W
<取材・文/持丸千乃 写真/林紘輝>