「すぐにFの家に行き『どういう事なの?』とブチ切れると、実は私の前ではキチンと鼻をしまってマスクをしているけど、一緒じゃない時は鼻マスクで生活していると開き直られて、もう大喧嘩ですよ」
そして、彩音さんがどうしても許せなかった事が…。
「Fが鼻マスク野郎だっただけでもショックなのに、そんな姿を雑誌でさらして、私の知り合いやフォロワーさん達が見たらどう思うのか…彼に恥をかかせられたという思いが渦巻(うずま)いて、むしょうに腹が立ちました」
そのまま怒りはおさまらず、彼と別れてしまった彩音さん。
「いくら憧れていた人でも、嘘つき鼻マスクはどうしても許せませんでしたね。次はもっと慎重に彼氏を見つけたいと思います」とため息をつく彩音さんなのでした。
続いては、逆にコロナ禍だったからの出会いがあった女性の話です。

吉永莉子さん(仮名・26歳・書店員)は、コロナの影響で自室で過ごす時間が増えたため、より快適に過ごせるように不用品を整理する目的で始めたフリマアプリ“メルカリ”にハマりました。
「最初は、買ってすぐ使わなくなってしまった冷風機や加湿器、読んでしまった本をまとめて売ったりしていたのですが、だんだん買うのも楽しくなってきてしまって」
お買い得な物を見つける楽しみを知ってしまった莉子さんは、ある日ある商品に目がクギづけになります。
「最近私はオーバーサイズの服ばかり着ているのですが、まさに理想的なサイズのパーカーが出品されていたんですよ。しかもかなりお安い値段で」
すぐに購入手続きをして、送られてきたパーカーは丁寧に梱包(こんぽう)されていて、可愛い一筆箋に「今回は、ご購入ありがとうございました!」とメッセージまで付いていたそう。
「この出品者さん、スゴくちゃんとした人なんだろうなと思いながら、すぐに試着してみるとポケットに何か入っていて…ん?と取り出してみたら、なんとマイナンバーカードだったんですよ」