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選択的シングルマザーは不幸じゃない。籍は入れず半同棲での育児を選んだ女性

 恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

選択的シングルマザーが増加

 ここ数年、芸能界において「選択的シングルマザー」を宣言する人が増えています。元でんぱ組.incの最上もが、元フィギュアスケーターの安藤美姫、そして歌手の浜崎あゆみなど。彼女たちが「結婚はしないけれど子を持つこと」を宣言すると、ネット上では多数の賛否が生まれました。 選択的シングルマザー 今は「大人になったら結婚し子を育てて家庭を築く」という家庭像が、誰にでも当てはまる時代ではありません。そんな中で注目を集めているのが「選択的シングルマザー」です。  選択的シングルマザーとは出産後に離婚しシングルマザーとなる方とは違い、子を身ごもり、その後結婚を選択せずに出産・子育てをする人のことを指します。認知や養育費の有無は問いませんが、パートナーシップ(結婚)と子育てを別の問題として捉えた彼女たちの生き方は、2000年から15年で約3倍に増えており(総務省調べ)、今後も増え続けることが予想されます。  一般的なシングルマザーのイメージは、経済やマンパワー不足の問題など、ネガティブなイメージを持たれがちです。一方で選択的シングルマザーの実態はどうなのでしょう。当事者の方にお話を聞きました。

「結婚はもういい」と思った理由

 今回お話を聞いたのは、都内でPR会社を営む落合絵美さん(38歳)。現在7ヶ月の息子さんを育てながら、企業の広報コンサルなどの仕事に携わっています。
落合絵美さん

落合絵美さんと息子さん。選択的シングルマザーを選んだきっかけとは?

「愛を誓い合っても、不変的ではない心や気持ちを戸籍で縛るのは難しいんじゃないかと思って、結婚願望がなくなりました」(絵美さん。以下同)  結婚観について絵美さんに聞くと、20代で結婚と離婚を経験し、もう入籍はいいという気持ちに行き着いた経緯を教えてくれます。  当時、元夫側の病気により1年で結婚生活に幕を閉じた絵美さん。その結果、もう結婚はいいやとなり、仕事に邁進しつつ、いつでも関係解消をできるような恋愛を繰り返しながら30代へと突入します。
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想定外の妊娠が発覚
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