Fashion

ワークウェアブランドのニット帽、ママインフルエンサーに人気急拡大のなぜ

ZOOM飲みのオシャレアイテムとしても人気に

 このブームはSNSの外にまで広がり、女性たちがオシャレ小物として、カーハートのビーニーをリアルに被ってショッピングに出かけるように。 「全ママブロガーが同じビーニーを持っている」と言われるほどにまで拡大し、『エスクワイア Esquire』は、「誰にでも似合う、現代のメンズウェアアイコン」と表現しました。
 さらに、ZOOM飲みやIT系やメディア、アパレルなどの自由な社風の職場でのオンラインミーティングなどでも、“髪型を気にしなくてもいい、決め過ぎないファッションアイテム”として重宝されていたといいます。  その結果、2021年1月の第1週目だけで、カーハートの売り上げは前月比の2倍に跳ね上がり、「Carhartt beanie(カーハート ビーニー)」でネット検索する人の数は45%も増えたとか。

シンプルなデザイン、多彩なカラーで16.99ドル

 カーハートが最初にビーニーを発売したのは1980年代。以来、デザインが変わることなく、凝った飾りや無駄のないシンプルな見た目は今も同じ。  ベーシックカラーやアースカラーの他、ネオンイエローやミントグリーン、ショッキングピンクまで。ない色はないのでは、と思うほどの多彩なカラーバリエーションで、確かに、どんなスタイルにも合わせやすい今っぽいアイテムといえるかもしれません。  また、もともと同ブランドは、農場や牧場、建築現場、工場などで働く労働者のためのワークウェアブランドのため、ウォータープルーフ素材の使用など過酷な環境にも耐えられるその品質と、フィット感の良さは折り紙付き。
 カーハート ビーニーのブームの正確な理由は分かりませんが、シンプルなデザインと、16.99ドル(およそ1788円)というリーズナブルな価格、豊富なカラーバリエーションと確かな品質など、いい所を挙げていけばキリがありません。  パンデミックで、人々がネットで見たものに以前にも増して影響を受けるようになった、という外の要素も重なったとはいえ、来るべきして来た当然のブームだったのかもしれませんね。 Sources:「Buzz Feed」「Esquire」 <文/橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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