「翌日の夜、帰宅した夫に『朝香をclubhouseに招待した鯵の干物ってKだったんだね。何で今でも連絡とってるの?悪いけどスマホ見せてもらえる?』と言われて血の気が引きました」
実は、鯵の干物の事がなんとなく心に引っかかっていた夫は、「鯵の干物」のアカウント画面に飛んでみると、招待した人物のアカウントに見覚えがあったそうで…。
「それが夫の大学生時代からの友達で、Twitterのアイコンとアカウント名と一緒だったのですぐに分かったと言っていました」

その友達に連絡を取り「鯵の干物って誰?」と聞き、Kさんだとつきとめた夫。
「まさかそんな事するなんて思っていなかったのでアセりまくりました。とりあえず『そんなのプライバシーの侵害だ!HはKさんが好きじゃないから、気を遣って嘘をついただけ』と言い張ってみましたが、あちこちボロがでて結局Kとの不倫がバレてしまいました」
朝香さんは「Kさんとはずっと連絡を取ってなかったけど、たまたまclubhouseのインバイトの欄に私が出てきて招待してくれただけ」と嘘をつきましたが、Hさんに「電話番号を登録してないと招待出来ないんだから、それはおかしい!」と怒鳴られてしまったそうで…。
「私、昨年格安携帯にした時に電話番号も変えた事をすっかり忘れていて…少なくとも1年以内にKと連絡を取り合っていたはずだとバレてしまい、しろもどろになったところを、さらにめちゃくちゃ責められて」
夫と大喧嘩になり、家を出てKさん宅で寝泊まりするようになった朝香さん。
「家を出る時にHが『お前ら本当に最低だよ!絶対、慰謝料取ってやるからな』と言っていたのが恐ろしいです。まだ何も連絡ありませんが気が重くて仕方ありません」
「clubhouseに招待なんてしてもらうんじゃ無かったです」とため息をつく朝香さんなのでした。
<文&イラスト/鈴木詩子>
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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