
「息子のためにママたちの会話についていこうと、お酒も入って空回りしてしまったんです」
自己紹介が終わると、ドラマや子どもが好きなアニメの話題になったそうです。
「ママ同士は、テレビの話題は定番ですね。私は普段はドラマもテレビも観ていないんです。ネットもスマホでしか見ないし、休みの日は寝ていたいので最近の話題にうとくて。
若い20代のママ友が、『一生(いっせい)が好き』と話していたのですが、高橋一生さんの顔が思い浮かばず……。周りがうなづいているなか、私は心の中では、昔の俳優のいしだ壱成かと勘違いしていました」
ドラマやアニメはジェネレーションギャップを感じるネタばかり。話を合わせたという洋子さんですが、思いもよらぬことで、ついに恥をかいてしまいます。
「たまたま、自分が好きなミュージシャンの服を着ていたんですけど、そこに『SINCE 1982』と描いてあったんです。その文字を見た若いママさんが、『やだー。私が生まれる前だわ』と言って笑いだして。思わず『そうなんだ』と笑ってやり過ごしました」
アニメやゲームなど、生まれた年が違うだけで話題が伝わらないといいます。
「『美少女戦士セーラームーン』ですが、私は放送されていたときが中学生だったのであまりハマれず……。今、リバイバルブームなのですが、話についていけませんでした。ポケモンも、20代のママが『自分が集めていた頃よりも種類が増えている』と言うんです。私は息子ができるまで、ポケモンの種類もわからなかったから、本当、ママたちとの会話が“異次元空間”ですよ」
しかし、ママ友を通じて世界が広がったとも言います。
「私は仕事では年配の人としか会わないので、若いママさんと会うのがちょうどいいのかもしれません」
笑いながら語ってくれた洋子さん。難しいと思われているママ友づきあいも、お互いが違うことを念頭に置いて、付き合っていけばうまくいくのかもしれません。
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春のトホホエピソード―
<取材・文/池守りぜね イラスト/やましたともこ>
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