Gourmet

「ミラノ風ドリアも好きにアレンジして」。サイゼリヤの味変にかける思い

アレンジは食卓を豊かにするエンターテインメント

サイゼリヤ

アレンジを自由自在に楽しめるサイゼリヤは、今や胃袋を満たすだけではない、食のアミューズメントパーク的な魅力も併せ持つ存在に

――サイゼリヤでの味変は、特にSNSで活発に発信されている印象ですが、これはサイゼリヤとしては想定内でしたか? 「我々としては、特に狙ったわけではないんです。にもかかわらずここまで盛り上がりを見せているのは、サイゼリヤ体験を重ねてくださるお客さまによってMYFが浸透していることの表れだと、ありがたく思っています。  サイゼリヤの歴史を遡ると、本八幡にあったイタリアンレストランからスタートして、創業当時はまだ日本で馴染みの薄かったイタリアの食材や料理名を広めてきました。約半世紀にわたって脈々と受け継いできているイタリアン好きのDNAが、現在サイゼリヤを楽しんでくださっている皆さんにも伝わっているような気がします。  内部の人間以上にサイゼリヤでのアレンジについて愛を込めて熱く語ってくださる方がたくさんいらっしゃるのがうれしいですね」

「豊かさとは、選択肢があること」

――この1年以上にわたるコロナ禍の中で、サイゼリヤの楽しみ方に「テイクアウト」という選択肢が加わり、メニュー数もどんどん充実しているように思います。 「本来はお店で楽しむために作られているので、なかなか苦労していますし、できれば店内で召し上がっていただきたい思いもあります。  ただ、テイクアウトをきっかけにサイゼリヤを体験したという方も多いので、今後お店に来てくださったときにより楽しい時間となるよう、現場も頑張らなくてはと感じています。  私たちの理念は“毎日の暮らしの豊かさを、食を通して提案する”。豊かさとは、選択肢があることだと思います。今後も豊富な選択肢を提供することができれば幸いです」  サイゼリヤでの食体験はこれからも無限に広がりそうだ。 【サイゼリヤ変革推進部長兼広報部長・内村さやか氏】 店長として店舗運営を約7年経験後、「社内の困りごとを横断的に発見、解決する突撃部隊」である変革推進部を設立 <取材・文/金谷亜美 小石原はるか 撮影/五十嵐一晴 山川修一・山田耕司(本誌)>
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