そして1位に輝いたのは、綾瀬はるかさん主演『天国と地獄～サイコな2人』（TBS系）。殺人犯と女性刑事の心が入れ替わるという現実離れした設定を成立させたのは、やはり綾瀬さんと高橋一生さんの見事な演技力。最後までミステリアスかつスリルあふれる展開を見せてくれた森下佳子さんのオリジナル脚本も見事でした。 　ラブストーリーが強かった前クールに比べ、サスペンスあり、ヒューマンドラマあり、コメディありと、多様性を感じさせるラインナップとなった今クール。しかもトップ5のうち4本の主演が女性であったことも時代を反映しているかもしれません。 　ここからは、わたくしドラマウォッチャーの中村裕一が選んだ3本をご紹介します。

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『モコミ～彼女ちょっとヘンだけど～』テレビ朝日公式(@mokomi_tvasahi)がシェアした投稿

　3位は小芝風花さん主演『モコミ～彼女ちょっとヘンだけど～』（テレビ朝日系）。小芝さん演じる“モノの声”が聞こえる主人公・清水萌子美（もこみ）と、家族をはじめとする周囲とのふれあいを描いたファンタジードラマ。 　小芝さんの繊細な演技はもちろん、第6話で長年“良い兄”を演じてきたことで心にたまった鬱憤を家族の前でぶちまけた、俊祐役の工藤阿須加さんの迫真の演技と、全編に渡りモコミを暖かく見守る祖父・観役の橋爪功さんの存在感が印象に残りました。