
(画像:「ここは今から倫理です。」NHK公式サイトより)
2位は山田裕貴さん主演の『ここは今から倫理です。』(NHK総合)。公立高校を舞台に「倫理」の授業を通じ、恋愛、友情、生きづらさ、将来など、生徒たちが抱えるさまざまな問題について考えていく新しいタイプの学園ドラマ。
最終回、黒板に書かれたパスカルの「人間は考える葦である」という言葉がとても深く心に刺さりました。人は生きている限り考え続けねばならない、たとえそれがどんなに苦しいことだとしてもーー。派手さはないものの、見る人を静かに思考の世界に誘う良作でした。
そして1位は『俺の家の話』(TBS系)。「介護」というテーマもさることながら、宮藤官九郎さん脚本による泣き笑いのさじ加減が実に絶妙で、ほとんどもう職人芸の域。
『池袋ウエストゲートパーク』や『タイガー&ドラゴン』、映画『TOO YOUNG TO DIE 若くして死ぬ』など、もともと長瀬智也さんと宮藤さんの相性はバツグンでしたが、これはそのコンビの最高傑作と言っても過言ではないでしょう。長瀬さんが今年3月で芸能界から去ることは非常に残念ですが、同時にドラマ好きにとっても忘れられない作品になりました。
先の見えない毎日が続くなか、さまざまな形で私たちを楽しませ、励ましてくれるテレビドラマ。次クールも素敵なドラマに出会えることを期待しております!
【調査概要】
調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニター(30~49歳女性)に対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。
調査期間:2020年3月12日
有効回答者数:30~49歳女性200名
<文/中村裕一>
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