「私個人は特別仲が良かったわけではないし、仕方ないかと思いましたが、ウチの子の友達関係に影響があるんじゃないかと心配しました。実際、キャンプやバーベキューなど家族ぐるみで参加するようなイベントには呼ばれなくなって、その点では子供に迷惑をかけたと申し訳なく思っています」 　また、陰口も叩かれるようになり、それが噂として広まったせいでPTA経験者組の一部のママさんからも距離を置かれてしまいます。 「しかも、人のことを見下す事実無根のマウンティングキャラに仕立て上げられていました。本当に親しいママ友は私のことをわかってくれているので気にせず付き合ってくれていましたし、なるべく気にしないようにはしていましたけどね」 　とはいえ、美香さん自身は共働きで仕事を持つ身。自分がPTA役員のときは有給休暇などを取って活動に参加しており、ほかにもクラスにはシングルマザーでありながら役員をこなしていた人もいたほど。 　未経験組のママさんは、全員が専業主婦か週数日パート勤めをしている程度で、役員ができない状況ではなかったのです。そのため、彼女が反省する必要はないように思いますが……。 「そうかもしれませんが、私の一言で余計な敵を作ってしまったのは事実ですし。そうならないように生きてきたつもりですけど、なかなか上手くいかないものですね（苦笑）」 　学校の人間関係で悩むのは通っている児童や学生たちだけではないのですね。また揉めるきっかけになったPTAの存在自体に近年賛否が巻き起こっているのも、うなずける話なのではないでしょうか？ ―人間関係でやらかした話― ＜文／トシタカマサ　イラスト／やましたともこ＞ ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【他のエピソードを読む】⇒「実録！私の人生、泣き笑い」の一覧へ