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ずっと仲の良い夫婦の共通点。多くの夫婦が悩む“距離感の違い”とは

ネガティブな感情との付き合い方

 誰もが感じるネガティブな感情は正しい対応が大事ですが、その方法はあまり知られていません。 会話 悲しい・嫉妬・ムカツくなどの気持ちを我慢して一時的に蓋をすることは出来ます。しかしそれは感情が消えたわけではなく、無意識のうちにじわじわとダメージを与えてきます。  また「私の気分が悪いのは夫のせい」と感情の責任を他人に委ねると、解決が他人次第になるので正しい対処とは言えません。どんな感情も感じているのは自分と責任を持てれば、自分で解決できるようになります。 「ネガティブな感情はどんなに成熟してもなくなりませんし、なくさなくていいものです。夫婦のコミュニケーションでは、実は寂しいという感情を女性側が抱き、それに気づかず怒りや不安を連鎖的に抱いていることが多いです。  そういう時は『自分は寂しい』という感情を感じて、受けとめることが大切です。友達が同じ気持ちならどうしてあげたいか? という視点を持つとよいかもしれません。きっと励ましたい、助けになりたいという考えが浮かぶのではないでしょうか」(秀海さん)

夫婦の問題でも、大切なのは自分の気持ちに向き合うこと

 私たちがネガティブな感情に気づきにくいのは、幼少からの環境にも理由があります。「女は笑っていた方がいい」「男なんだから泣くな」など当たり前に言われてきた価値観が、感情を無理にコントロールする癖に繋がっているのです。  夫婦という2人の距離の問題がテーマなのに、大切なのは自分の感情を整えるということ。なんだか不思議な話ですが、改めて「ネガティブな感情を解消してから話し合っているか」と聞かれると、出来ているか不安になったのは筆者だけではないかもしれません。  コロナによって様々なことが一変し、1年以上が経ちました。マスク着用や在宅勤務に慣れてきた方も多いかもしれませんが、1番近いパートナーとの関係性は、どのように変化したでしょうか。改めて向き合ってみると、気づくこと、変えたいことが見えてくるかもしれません。 【取材協力】 Life Design Labo/安東秀海・安東美紀子 業界最大手のカウンセリング事務所にてカウンセラー&講師として活動後、2015年に独立。結婚生活に悩む夫婦のためのカウンセリング&コーチングを行う。機能不全を生んでいる夫婦間のコミュニケーションパターン、価値観の違い、感情的なもつれを特定し、関係性修復に導くアプローチを得意とする。東京渋谷のカウンセリングルームには危機に直面した多くの夫婦が訪れている。 <取材・イラスト・文/おおしまりえ>
おおしまりえ
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518
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