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「寝た気がしない」原因のひとつ“いびき”。医師が教える改善法3つ

改善されない場合は医療機関へ

 それでも改善されなかった場合は医療機関に頼るのが最善だ。 「口蓋垂が長い、軟口蓋が低いことが原因の場合は、レーザーでの切除治療を考えてもよいかと思います。他には、鼻チューブが口蓋垂まで達することで、上気道の間に空気の通りを確保する『ナステント』(前ページ下)。これもいびきを止めるのに効果がありますが、処方箋が必要です」
快眠

炭酸ガスレーザーを使って鼻の粘膜を焼灼し、鼻腔を広げていく。手術自体は短時間で済み、出血はほぼない

 ナステントを使用したことがあるという佐藤祐樹さん(仮名・43歳)は不眠が改善できたと満足げだ。 「最初は鼻水やくしゃみが止まらなかったが、数日すると慣れた。熟睡できている実感はありますね」
快眠

「ナステント」は鼻チューブ型の器具で、長さや硬さを含めて豊富なバリエーションあり。価格は7本入り3542円~(要:処方箋)

 一方で、竹腰氏は使用に注意が必要なアイテムもあると説明する。 「鼻腔テープのいびきに対する効果は、西洋にて実証されていますが、日本での効果は現状では不明です。それから、いびきの音量を抑えるために口に貼るテープは、鼻閉症状がある際に呼吸ができなくなる恐れがあります」

睡眠時無呼吸症候群で高血圧や脳卒中の恐れも

 さらに、いびきと似た症状で、命の危険を伴う病気があると梶本氏は警鐘を鳴らす。 「1時間に10秒以上の呼吸停止が5回以上ある場合、“睡眠時無呼吸症候群”の可能性が高い。この病気は疲労回復ができないだけでなく、高血圧症や脳卒中、心筋梗塞などのリスクが2倍以上高くなります」  睡眠時無呼吸症候群やいびきの改善には、「CPAP」と呼ばれる医療機器を使った治療法がある。 「鼻から気道に空気圧を送り込んで気道を開く状態をキープする装置。酸素供給をスムーズにすることで呼吸を補助し、睡眠中に脳の自律神経を休めます。いびきや無呼吸に対する有効率は100%。ただし、いびきの原因を完全に治せるわけではないので、症状が続く限りつけ続ける必要があります」(梶本氏)
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「いびきの根本的な解決策はない」?
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