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熊谷真実、18歳年下夫と離婚。アラ還での別離はせつなすぎる

年齢って何かあると大きな山みたいに女心をつぶしにかかってくる

ショック、悲しみ 女性

写真はイメージです(以下同じ)

 離婚を切り出されて、胃腸の調子がおかしくなり、食べることも眠ることもできなくなった。ついには休職するしかなくなり、親しい女友だちが彼を呼びつけてみんなで罵倒したのだという。 「友情には感謝しますが、罵倒しようがどうしようが相手の女性は妊娠しているわけで、どうにもなりません。  実は、みっともないんですが、『その子を私が育てるから、私を捨てないで』と彼にすがりついたこともあります。彼は『かっこいいユカコが好きだったのに』と呆然としていました。ますます彼の心が離れたのを察知しましたね」  女友だちの助けもあって、なんとか離婚届けにサインをした。彼は自分のもっている預貯金をすべてくれると言ったが、彼女は断った。 「子どもに罪はないんだから、その子のために使いなさいと言いました。彼にかっこいい女だと思っていたと言われたから、最後までかっこつけなければいけないと思い直したんです」  彼がいなかった時代に戻ればいいだけ。そう思ったが、喪失感は予想以上だった。更年期が追い打ちをかけたから余計つらかったという。 「還暦前後だったら、さらに自分の老いを意識しているでしょうから、もっとつらいかもしれません。年齢ってふだんは意識しなくても、何かあると大きな山みたいに女心をつぶしにかかってくるような気がします。それを50歳超えてからしみじみと感じていますね」

傷を傷のままにしておいたら進歩はない

雨上がり とはいえ、“別れ”はいつやってくるかわからない。あれから2年、彼女は当時の傷を抱えてはいるが、傷自体が疼くことは減ったという。彼と、一回り年下の彼女は結婚し、子どもを育てながら仲良く暮らしているらしい。 「もし、これから恋愛したとしても、今度はアラ還で別れるのかと思うと、もう恋愛自体する勇気がないですね」  気持ちは痛いほどわかる。だが周囲の友人の中には未婚や離婚、夫と死に別れなどさまざまな状況の女性がいるという。 「中には、何度捨てられたっていいじゃない。恋愛するわよと張り切っている人もいます。見習わなくちゃとようやく思えるようにはなってきました」  傷を傷のままにしておいたら進歩はない。自ら動いて回復、新たに動き出さなければいけないと思うと、彼女はようやく笑顔を見せた。 <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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