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高橋由美子、不倫をへて結婚。“略奪婚”は同じ目にあう説は本当か

亀山早苗の恋愛時評>  次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

「略奪婚」は本当にまた同じ目にあうのか

「記念日なのだからユニークな日にしたい」と“エイプリルフール婚”をしたのは、女優の高橋由美子さん(47歳)。  3年前に不倫が報じられ、「あたし、もっといろいろやってっから」と伝法な姐さん風のキレっぷりが話題になった。中学2年でスカウトされて以来、20世紀最後のアイドルと謳われていたが、バラエティでは酔っぱらいキャラが受けていたこともあり、ついにここでキャラ変となるかと興味深かった。  その後、事務所を退所し、2019年春からは新しい事務所に所属、そしてついに結婚したのだ。相手は3年前に不倫が報じられた男性である。 「不倫から略奪婚へ」と書いたメディアもあるし、「どうせまた略奪される」と言う人もいる。だが、果たして“略奪婚”は本当に不幸になるのだろうか。

心が移ったら止められない

 結婚したら死ぬまで添い遂げるのが当たり前。そう思っている人は多いだろう。だが、「愛情のない結婚」を続けるのと、「愛した人と人生を出直す」のと、どちらが幸せかと尋ねたら、多くは後者を選ぶのではないだろうか。  結婚という形に価値があるのか、愛情という気持ちに価値があるのか。それは人それぞれの選択ではある。  出直す人生を選ぶ上で、その経過として不倫と言われる関係が起こってしまうのはやむを得ない。 「本当は婚外恋愛をしてしまったとき、誰にもばれないようにしながら早く離婚して、その相手と一緒になれれば世間からとやかくは言われないんですよね。だけど配偶者が離婚にすぐ応じてくれるとは限らない。私の場合がそうでした」  サトミさん(40歳)はそう言う。独身の彼女が、既婚男性とつきあうようになったのは29歳のとき。3歳年上の社内の先輩だった。社内だから、とにかくばれないよう人目を忍んで会っていた。最初は先輩もそれほど本気ではなかったのかもしれないと彼女は言う。
不倫

写真はイメージです(以下同じ)

「2年くらいたったときです、彼が『こんなに本気になったのは初めて。離婚するから少し待っていてくれないかな』と言い出して。彼には子どももいたし、家庭を壊したら申し訳ないから別れるつもりでした。  だけど彼は、『オレが幸せになるためには、きみと一緒にならなくてはいけないんだ。家庭に責任はあるし、子どもたちとの縁は切れない。結婚してもきみには不自由させるかもしれない。それでも一緒になりたい。あとはきみの気持ち次第。別れると言うならしかたがない。ただ、僕への愛情がなくなかったからという理由でなければ納得できない』と、ものすごく真摯に言ったんです。  私は彼がすべてだった。もちろん一緒になりたかった。だからそこはあえて愛情を最優先に考えました」
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妻との対決
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