ドーナツに南蛮丼…「ヘルシーなジャンクフード」って?専門店CEOに聞く
コロナ禍での苦境が続く飲食業界。その中でも明るい兆しを放つカフェがあります。その名は、2021年4月15日に渋谷ロフトにオープンした「2foods(トゥーフーズ)」。“ヘルシージャンクフード”をコンセプトにしたカフェレストランです。
世界的に健康志向が高まる中で、確かにヘルシーフード市場は急成長しています。ところが、華々しく登場しても数年で姿を消すものが多く、「健康メシはやっぱりマズい」と感じてしまう商品・サービスは少なくありません。
そこで今回は、ヘルシーとジャンクの融合とは? どんなメニューを提供するのか? その思いとは? 運営を行う株式会社TWO・東義和CEOと、商品開発の統括責任者・及川圭司さんに話を聞きました。
――お店のイチオシメニューって何ですか?
東:あえて選ぶとすれば「まるでたまごなドーナツサンド」(518円。テイクアウト税込価格、以下同じ)です。サンドイッチのようなパンではなく、ドーナツで挟むことで2foodsを象徴するようなメニューとして考案しました。ドーナツの新たな楽しみ方を提案することで、ドーナツの市民権を上げたいとも考えています。メニューはすべて私自身が心から納得したもののみを厳選しています。
及川:“まるでたまご”の名の通り、卵を一切使用していないので、卵ならではのおいしさをどうにか工夫して作ろうと苦労しました。材料にはかぼちゃや豆腐を使用しています。また、たまご特有の独特の香りに近づけるため、特殊なスパイスを配合しています。ビジュアル的には見た目のおいしさだけでなく、オシャレさという視点も大切にしています。
――(筆者も試食してみて)確かに卵サンドの味がちゃんとします。でもこのメニューには小麦が使われていますよね? 卵は捨てて、小麦は残した理由はありますか?
東:一番重要視していることは「おいしさ」です。おいしさを追求するなかで、もしヘルシー要素が満点ではなくなる場合は、時としておいしさを優先します。ヘルシードーナツを作ろうとして、小麦を使わないグルテンフリードーナツも施策しましたが、正直なところ納得のいくレベルにはなりませんでした。グルテンフリーの観点も理解していますが、食の楽しみやおいしさのバランスを考慮した結果、小麦は一部使用することに決めました。卵はプラントベースドフードの概念に反するので使用していません。
――ソイチキン南蛮丼(950円)に感激しました。大豆ミートは正直、美味しくないイメージがありましたが、とても美味しくて驚きました。
東:そうですね。フェイクミートのイメージを払拭してもらえたらと願っています。
――サステナビリティや健康面での観点で注目されている「ミートフリー(肉を食べない習慣のこと)」ではなく、肉への尊重や憧れが伴う「フェイクミート」という概念の方を重視しているということですね?
東:はい、そうです。やはり肉は多くの人が喜ぶ食材です。今後もホンモノの肉を我慢するという感情を抱かないくらいおいしいフェイクミートを追求していきたいですね。エンターテイメント性を大切に、肉への挑戦、卵への挑戦は続けていきたいです。
代替肉、代用卵メニューのお味はいかに…
ドーナツで一番大事にしたのは、“おいしさ”
【店舗情報】
2foods 渋谷ロフト店
住所:東京都渋谷区宇田川町21-1 渋谷ロフト2 F
営業時間:11:00~21:00 電話番号:03-6416-4025
※渋谷ロフト店の他、アークヒルズ店、ラボキッチン(人形町)、ECサイト
2foods 渋谷ロフト店
住所:東京都渋谷区宇田川町21-1 渋谷ロフト2 F
営業時間:11:00~21:00 電話番号:03-6416-4025
※渋谷ロフト店の他、アークヒルズ店、ラボキッチン(人形町)、ECサイト