Gourmet

ドーナツに南蛮丼…「ヘルシーなジャンクフード」って?専門店CEOに聞く

コロナ禍の今、なぜ飲食なのか?

9――確かにヘルシーフード市場は成長していますが、コロナ禍の今、なぜあえて新参者として飲食業界にチャレンジするのでしょうか? :いまの飲食業界は苦境ではなくむしろチャンスだと考えています。市場が大きく、劇的なイノベーションが起きていないからです。私は24歳でPR会社を起業したのですが、その頃から「その時代ごとの“社会的に大きな意義があること”をしたい」という思いがあります。TWOの事業に入浴剤「BARTH」がありますが、これまで湯船に入らずシャワーのみで済ませていたような方に、入浴の価値転換を図るコミュニケーションをしてきました。同じく価値転換を図るという点と、さらに大きな市場という点で、人々の健康に深くフォーカスできるフード事業にたどり着きました。 ――一等地に店舗を持つ怖さはないのでしょうか?
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渋谷ロフト店(イメージ)

:お店をやるという感覚ではなく、新しい“食ブランド”を提案していきたいと考えています。例えば、グランドオープンに先駆けて試験的に先行オープンしているアークヒルズ店では2席のみでテイクアウト重視の設計をしていますし、イートインに依存するつもりはありません。Uber Eatsなどのデリバリーとの連携、ECの強化なども整備しつつ、お客様に身近に手軽に感じてもらう施策もおこないます。店舗運営ベースでサービスを考えないことで、コロナ禍でも強いブランドは創れると考えています。

今後は全国・海外展開も視野に

――今後の目標は? :一言で言えば、“プラントベースドフード業界のスタバ”を目指したい。スターバックスはグローバルを代表するコーヒーショップブランドとして、サステナビリティを重視する点でも、そして何よりカルチャーを持っている素晴らしい存在です。さらに、プラントベースドフード市場の中で“尖った存在”として成長を続けていきながら、グローバル規模で受け入れてもらえるようになっていきたいです。 ◆◆◆◆◆◆◆◆  東CEOと話して感じたのは、まだまだ伸びしろがありそうだということ。インタビューをする前に私が期待していた「ジャンク」は、もっとガツンと不健康そうなメニューだったため、実際にメニューを見て「あれ、ジャンク度足りなくない?」と感じたのは正直なところです。  ホンモノ肉への挑戦はもちろんのこと、都合が良すぎるジャンクフードの登場を心から期待しています! <文・撮影/スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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店舗情報
2foods 渋谷ロフト店
住所:東京都渋谷区宇田川町21-1 渋谷ロフト2 F
営業時間:11:00~21:00 電話番号:03-6416-4025
※渋谷ロフト店の他、アークヒルズ店、ラボキッチン(人形町)、ECサイト
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