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ビフィズス菌or乳酸菌ヨーグルト、選ぶならどっち?違いを解説

つくりだす“物質”にも違いが

 乳酸菌は大腸ではなく、「小腸」を活躍の場としていて、“乳酸”を作り出すことで、腸内環境をよくしたりお通じをよくする効果をもたらす善玉菌です。  ビフィズス菌の入ったヨーグルトには、乳酸菌に加えてビフィズス菌による効果が期待できます。ビフィズス菌は乳酸に加えて“酢酸”も作り出すことにあるからです。酢酸によって、大腸において強い殺菌効果を発揮、悪玉菌をやっつける働きがあるために、排便回数も優位になるとのデータがあります(※)。
622-6

普通=乳酸菌、BB536=ビフィズス菌

 つまり、お通じ改善といった腸活効果を高めたいなら、「ビフィズス菌」が重要だと言えます。ただし、森永乳業によれば、外から摂取したビフィズス菌を大腸内に定着させるのは、そう簡単ではないそうで、摂取したビフィズス菌が大腸にいる頻度を高めてあげることが大事。  また、ビフィズス菌が酸に弱いことをふまえて、毎日“食後”に食べること、オリゴ糖や食物繊維も一緒に摂取することも有効とのことです。  ヨーグルトにはその他の効果も期待されていますから、自分が求める機能が何なのかは堅実に見定めることが大きなポイントになるでしょう。お腹の調子をみながら、自分にあうヨーグルトを見つけてくださいね。とにかく腸活ということであれば、メーカーに囚われすぎずに、まずは「ビフィズス菌」を指名買いするのが良さそうです。食べきり小サイズを選ぶときにも、このことは覚えておいて損はなさそうですね! ※出典:Yaeshima et al, Biosci Microflora, 1997 【他の記事を読む】⇒特集「美腸ですべてうまくいく」の一覧はこちらへどうぞ <文・撮影/スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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