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「Z世代は前提として“付き合う”という感覚が薄い。『好きピ』『彼ピッピ』のような友達以上彼氏未満の関係など、カップル以外の恋愛パターンがかなり細分化されてきている。お互いの誕生日を一緒に過ごしても付き合っているとは思っていないケースも。この世代は恋愛が長続きしないという悩みが弱いかもしれません」(牛窪氏)
リアルなパートナーに対しても、画面をスクロールするように秒速で見切りをつける若者たち。交際期間の長さや交際の有無に縛られない愛の育み方を考えてみてもいいのかもしれない。
ニューノーマル時代の昨今、恋愛を長続きさせるためにはどうしたらよいのか。芸人のかたわら、「恋愛マスター」として結婚相談所を手がけているくじら氏は、次のように語る。
「まず、恋愛を“形式ばって”考えないこと。『デートを何回して、何か月で同棲して、何年で結婚して……』というシミュレーションにあてはめると、その通りにいかなくなった時に別れを意識してしまいます。前提として恋愛は思い通りにはいかないもの。リスペクトを持って相手の意見を受け入れることが今の恋愛には必要です」
また、くじら氏は「長続きさせるためには相手との意見の食い違いを恐れてはいけない」と続ける。
「実際に僕の結婚相談所では、男女関係なくデート中に不満があっても黙ったまま、モヤモヤした気持ちの状態を抱えてしまうという相談を多く受けます。そんな方々にいつも言っているのは“自分の意見をその場ですべて吐き出すべき”ということ。例えば自分が『将来は一軒家に住みたい』と思っていたとして、相手に『マンションでいい』と言われたとしたら、別れを意識するのではなく、本音を伝えるべき。対面であれば柔軟なニュアンスで伝わるし、都度話し合えば齟齬も減っていきます」