結婚式のゲストを0人にしたカップル。式直前、友人から意外な申し出が
3度目の変更「みんなに背中を押されて」
暖かくなってきたことを受けて、また、当初参列する予定だった友人たちから「やっぱり、結婚式に参加したい!」との声が多く上がったため、やはり当初予定していた50名での披露宴を行いたいという相談でした。
この時点で、挙式当日まで2週間と数日。突然のリクエストに担当プランナーも焦ったものの、各取引先に連絡を取り対応可能かを確認。式場側としては、ただでさえコロナで多大なる影響を受けている中、ゲスト数が増えるのは非常にありがたいこと。そして、何よりもふたりの結婚式に背中を押してくれるゲストがいるのであれば、その力になりたい気持ちも強く、急いで関係各所に対応を依頼したのでした。
50人のゲストと迎えた式当日。新郎から思いがけない言葉
新郎は最後の挨拶で「このような状況で、ふたりの背中を押してくれ、参加してくれたみなさんに感謝します」と述べた後、「また、安全を期して参加いただけなかった方々、そして、直前の変更にも柔軟に対応してくれた式場スタッフのみなさんにも同じように感謝を伝えたいです」と式場スタッフにも感謝の言葉を伝えました。その瞬間、バンケット内にいたスタッフは思わず涙。コロナ禍において、様々な思いが交錯する中での暖かな言葉に胸を打たれたとのちに語ってくれました。
コロナ禍でのウエディングは賛否両論。でも、結婚式はカップルやそのご家族にとっては“不要不急”のことではなく、一生にたった一度の晴れの日です。こんな状況だからこそ、誰かが誰かを攻撃したり、攻撃されたり……というのは、避けなければなりません。私たち式場側は感染防止対策を徹底しながら、大切な日のために精一杯尽くします。皆さんも、お祝いする気持ちまで抑え込むことなく、大切にして欲しいと思っています。
<文/長谷川真美>長谷川真美
株式会社OMエンタープライズ代表。ウェディングプランナー、式場専門コンサルタントを経て経営コンサルタントに。起業女子に向けたブログを運営。Instagram:@om_enterprise.0222、Twitter:@omenterprise
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