次の相手は結婚相談所で知り合った同い年の市役所勤務の地方公務員で、正式に結婚前提の交際にまで発展しました。しかし付き合ってから、彼は入庁したのが28歳ぐらいで社会人歴が短いと分かったのです。
「彼は大学卒業してから6年ぐらい税理士や司法書士などいろいろな国家試験の勉強だけをしてきて、公務員試験にだけ合格したから公務員になったと言っていました。他の試験に受からなかったから公務員になったそうで、勉強しかできない、コミュニケーションが取れない人でした」
コミュ力に関しては初めから違和感はあったといいます。静かでこちらが質問すれば答えるけれども、向こうから美香さんに何か話題を振ってくれることはなかったそう。それも、「公務員で真面目だからチャラチャラしていないんだ」ぐらいに思っていました。
ある時、そんな彼にしては意外なデートプランを提案されたことがあり、デート自体は楽しかったけれども気になったので帰りにそれとなく尋ねてみたら「
母に相談したらこのプランがいいと言われた」と彼。婚活の相談を親にしていることがわかりました。
結局、この人との結婚は考えられない……と思って関係解消したのでした。
その後もデート代が毎回1円単位で割り勘の公務員や、パチンコと宝くじが好きで貯金ができない警察官、デート時間終了に合わせてアラームをセットしている自衛官など、様々な公務員に遭遇した美香さん。私のところへは、「
普通の公務員と結婚したい」と相談にいらっしゃいました。