どちらかというと、新しい恋愛に進む足かせになったのは「世間体」の方。
写真はイメージです
今恋愛したら、あんなに悲しんでいたのはうそだったのか、と思われそうで、感情を封じようとしたこともありました。また、「恋人ができた」と伝えたとき、数人の友人に「
早いね!」と言われ、私自身にとっても想定外の早さだっただけに、「もう前の夫を忘れたの?」と言われているようで、後ろめたい気持ちをじんわり抱えたことも……。
実際、QAサイトなどを見ると、配偶者を亡くして数か月で好きな人や恋人ができた女性に対して「男がいないと生きられない恋愛体質」「亡くなった旦那さんがかわいそう」などという書き込みもかなり多く見られますし、夫の親戚に「薄情者」「喪中なのにあさましい」などと言われている方もいて、死別後の恋愛は周囲の反応が大きな壁になっていると感じます。
配偶者が亡くなっても、その人の人生は続いていきますから恋だってします。いつから恋愛していいかという決まりもありません。むしろ無理に感情を操作しようとする方が、喪失感からの再生を妨げてしまうと思うのです。