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あおり運転上等のDV彼氏と別れるために、“夜逃げ”した女性の作戦

 近年ニュースを賑わせている、あおり運転。普段、自分に対しては優しい彼氏でも、ハンドルを握ったとたん、ふっ点が低くなり些細(ささい)なことでイラつく人も少なくありません。
ドライブレコーダー、ドラレコ、車、運転

写真はイメージです(以下同じ)

 現在、2人の子供の育児に忙しい日々を送る間中翔子さん(仮名・33歳)が20代前半のころに付き合っていた恋人もあおり運転の常習者。助手席に座っていても気が安らぐことはなかったといいます。

交際後に態度がひょう変

「知り合ったのは、当時勤めていた保育園の同僚が主催した合コン。相手は内装関係の会社で働いていたちょっと怖そうな雰囲気の方だったんですけど、当時の私は2年近く独り身の状態。  特に好みのタイプでもなければ、それ以前にどんな人なのかもよくわかっていませんでしたが、アプローチしてきてくれたことがうれしくて。それで交際を申し込まれた際についOKしちゃったんです」   ところが、相手が優しくふるまっていたのは最初のうちだけ。しばらくすると、気に入らないことがあると大声で暴言を浴びせるようになり、時には手をあげてくることもあったとか。でも、別れ話をするとまた暴力をふるわれるかもしれないとの怖さもあり、そのことを切り出すこともできなかったそうです。 DV

ブチ切れて車を降りた彼氏

「運転はいつも荒っぽくて、明らかにスピード違反の速度で走ることしばしば。特に片側一車線の道だと前の車は普通に制限速度を守っているのに舌打ちしたり、『チンタラ走りやがって』とか言って車間距離をわざと詰めたりしてあおるんです。  さすがに『やめなって』と注意しましたけど、素直に聞き入れてくれるような人じゃありません。付き合ってから4か月ほど経ったある休日、ドライブの帰りに彼が行ったあおり運転はそれまでの中で一番ひどいものでした」  彼は運転中、急に「あおってきやがった!」と叫ぶと後ろ走る乗用車に対して、ノロノロ運転や急停止など何度も繰り返します。翔子さんもさすがにマズいと思い、なんとかやめさせようと注意しますが「うるせぇ! お前は黙ってろ!」と完全にブチキレ状態。  その後、彼は車を停めると、降りて後の車に近づいて大声で威嚇(いかく)。ドアも窓も開けずに相手にすることはなかったそうですが、運転している父親らしき男性のほかに母親と小さな子供の姿もあり、おびえているように見えたそうです。
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DV彼氏からの逃亡劇
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