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最近のドラマが「離婚」をポジティブに描く意外な理由。松たか子“バツ3主人公”のかっこよさ

『おちょやん』『半分、青い。』離婚した朝ドラ主人公たち

 NHK朝の連続テレビ小説でも、近年ヒロインが離婚をするという展開が目立ってきています。 「死んでくれ」という衝撃的なセリフと共に、家族よりも夢を選ぶ夫に別れを告げた『半分、青い。』、逆に家庭事情を顧みず自分の信念を追求しようとしたために夫が去って行った『スカーレット』、そして夫の浮気によって別れを選んだ『おちょやん』……。
『連続テレビ小説 半分、青い。 完全版 Blu-ray BOX2 』

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 この3作のヒロインはいずれも、離婚で傷つきながらもさらに奮闘し、成功を勝ち取っています。  このように、国民的ドラマ枠の中でも離婚する女性が増えているということは、その決断がネガティブなものから、自分らしく生きるためのポジティブな選択肢であると認識が変化している風潮の表れともいえます。  離婚=悲劇・失敗・傷物、というのはもう古い話なのでしょうね。
 NHKドラマ・ガイド『連続テレビ小説 おちょやん Part2』(NHK出版)

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 トレンディドラマが男女雇用機会均等法によって生き生きとおしゃれに働く女性を映し出したように、選択的夫婦別姓制度が議論されている中で、家庭や配偶者に囚われず自分らしく生きる女性を描いた昨今の離婚ドラマ。  その乱立はまさに時代を表しているのかもしれません。 <文/小政りょう>
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
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