不倫で救われた44歳男性「ローンでうつ状態の僕に生きる勇気をくれた」
「私、そんなに魅力がないですか」

もう彼女のいない人生は考えられなくなっていた
不倫であっても、本人にとっては大事な「恋」。大人の分別がある不惑の年齢だからこそ、恋にはまると一直線になってしまうのかもしれない。
生きる意欲がわいてきた。彼は仕事にも積極的になり、彼女とつきあって2年たった今は部長補佐をつとめている。同期の中でも早い出世だという。
「すべて彼女のおかげです。後ろ向きになりかけていた僕に前を向かせてくれた。いつも励ましてくれたんです。比べてはいないけど、妻は僕を褒めたり励ましたりしてくれない。この2年、『あなたならやれる』『あなたなら大丈夫』と言い続けてくれたのは彼女です。
いつか彼女は僕から離れていく。そう思うだけで泣けてくるんですが、彼女と一緒にいられる時間を大事にしたいと思っています」
人生の折り返し地点で、人生に再び意義を見いだしたサトシさん。彼女との将来が明るいものではないと自覚しつつ、「今を生きる」と決めたそうだ。
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<文/亀山早苗>
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フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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