これは現役販売員時代の悔しかった話なのですが、中学生のお客が来店した時のことです。
「サイズが合っていない気がしていて、とても痛い。でも母に言っても3年前に買ってあげたんだからと取り合ってもらえないから、せめて正しいサイズだけでも知りたい」とのことでした。
もちろん中学生なのでお小遣いで買うには下着は高すぎます。しかも洗濯機で回している為、使用期限はとうにすぎている印象でした。
実はこういったケースは割合に多く、最初に2,3枚買っておけば大丈夫と思っている保護者も少なくないんです。しかし、学生さんは成長期というのもあってこまめなサイズの見直しが必要です。
さらに手洗いをされているご家庭も現在は少ないので、バストラインが崩れる、着けていて痛いという、意味をなしていないブラジャーをつけるしかない学生さんと何度も会いました。
下着のサイズ見直しは、大人でも3ヶ月に1度と言われるくらい、女性の体は変化しやすいです。ぜひ、心当たりがある人はお店に行ってサイズを見直してみてください。
ちなみにこちらのお客は、予算と正しいサイズを私たちと決めて、後日お母様から下着代をもらってご来店してくれました。

下着への価値観は人それぞれですが、人間関係にも言えるように自分の価値観を押し付けるのはNGです。それが例え親子の関係だったとしても、自分に通用したことが子供には通用しない、なんて当たり前のことですよね。
時代も変わって、おしゃれの一貫として楽しみやすくなった下着ですが、下着販売員の立場からすると体を守るためのものという印象です。
これからの若い世代が下着も楽しみ、自分の体を肯定できるよう、大人たちがサポートしていく社会を作っていけたらと思います。
<文/ちーちょろす>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】